永久歯が生え揃った中学生以降の方や、大人の方に行う矯正治療です。白くて透明なセラミックで作られた「ブラケット」という(歯科材料)器具を歯の表面に装着して治療を行います。
ブラケットは、矯正治療で使用する器具の中では歯をコントロールする能力が最も優れているため、出っ歯・うけ口・歯並びのがたがた・やえ歯など、あらゆる不正咬合(問題のある歯ならび・かみ合わせのこと)の治療に使用することができます。
矯正期間について人によって、使用する装置(歯科機械)によって、治療期間は異なってきますので、実際に、お口の中を拝見し、そのどのような治療方法(治療装置)をご希望されるか?により変わってきますが、治療期間を平均すると1年半~2年半になっています。
痛みについて
痛みは個人差があります。痛くないという人もいれば、痛いという人もいます。ただ、矯正治療の痛みは、いわゆる我慢できない鋭い痛みではありません。鈍痛(どんつう)が装置をつけた後、2,3日ありますが、1週間もすると慣れてきます。また、薬などで対処できますの、ご安心ください。
矯正治療を考えてはいるが、仕事の都合でどうしても装置が見えないことが好まれる方もいらっしゃいます。
そんな方には、裏側に装置を取り付けることで正面から見ても見えないようにすることもできます。まわりに矯正していることを気づかれずに治療していただけますよ。
矯正をすると皮膚がたるんで、ほうれい線が目立つようになるのではないか?と不安に思われている人も多いようです。
結論から言うと、確かに抜歯矯正をしてダイナミックに歯を動かした場合には皮膚の部分に変化も出てくるので、ほうれい線が目立つようになる可能性はあります。
ただし、一般的に行う矯正では皮膚への影響は微々たるものですので、矯正を行ってもほうれい線への影響は無いケースのほうがほとんどです。
ほうれい線が気になる場合は、事前に自分と似たケースの人の術前・術後の写真を見せてもらい、実際にどの程度の変化があるのか雰囲気をつかんでみましょう。また、ほうれい線を予防・改善することも可能ですので、気になる方はほうれい線対策も併用されるとよいでしょう。