今からおよそ4,000年も前に、むし歯は歯が口の中にいる虫に食べられて穴があいたとする学説が唱えられ、以後ずっと信じられてきました。しかし、18世紀にそのような考え方は否定され、1890年になってやっと細菌が口の中で食べかすから酸をつくりだし、その酸で歯が溶けたとする考え方が出てきました。この考え方が基礎となって、今では次のような4つの条件がそろった場合にむし歯になると考えられています。
歯の神経の痛みは経験が有るかどうか分かりませんが通常の痛みと比較にならないほどひどい物です。それは歯髄が歯という硬い殻に守られているために一度炎症が起きると歯髄が充血して歯の中で内圧が上昇して神経繊維を圧迫するために加速度的に痛くなります。おまけに周囲の組織が死んでも痛みを伝達する神経繊維だけが最後まで生き残り痛みを持続します。
虫歯の治療は、崩壊した歯質を歯科材料で置き換えるのが主な方法であり、元の健全な歯に回復するわけではありません。そのため、虫歯を数えるための代表的な指標であるDMF歯数では、虫歯や虫歯が原因で喪失した歯に加えて、治療済みの歯も虫歯としてカウントします。
歯の表面は、フォンズ法という方法で磨きましょう。歯を歯科機器できれいにするだけではなく、歯茎のマッサージ効果もあります。できれば柔らかめの毛のブラシを使いましょう。これは歯肉炎の予防にもなる磨き方です。