見た目をよくすることを目的として行う歯列矯正は、医療費控除の対象にもなりません。しかしながら、発育段階にある子供の成長を阻害しないために行う不正咬合を治療するためや、明らかに病気の症状の治療などを目的として歯列矯正を行った場合の費用は、医療費控除の対象になるとされています。
成人になってからでも治療を受けることは可能です。かみ合わせや歯並びを治すこともできます。ただ、私はこんな説明を受けました。「たしかに成人になっても治療は可能である。だが、成人は骨の成長が止まっているので限界がある。」どういうことかというと、成人の場合は歯並びや噛み合わせは治るけど、顎関節症や顎のズレなどは完治するのは難しいというものでした。また、装置を装着することによって歯周病になる確率も成人の方が高いそうです。逆に良い点もあると言われました。治療が終わってから、歯並びやかみ合わせが治っても後退といって、状態が元に戻ってしまうことがあるんだそうです。これは子供の方が起こりやすく、成人は後退しにくいんだそうです。
治療費用については、症状によって異なることから一概にはいえませんが、原則として健康保険の適用外でもあり、数十万から百万円前後かかるケースが多いようです。医療費控除が認められた場合は、これもケースによりますが10万円から数十万円の還付がなされることになります。