歯周病菌で感染性心内膜炎が起こることも

歯周病菌が血液によって運ばれて血管や心臓に達すると、命にかかわる病気が起こることがあります。口腔ケアはお口の健康にとどまらず、全身の健康の源です。

 

心臓病(心疾患)は、日本人の死因でがんに次いで2番目に多く、平成22年には約19万人が亡くなっています。全死亡者数の約16%を占め、なかでも狭心症や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」が原因で亡くなる人が多くなっています。(厚生労働省「平成22年人口動態統計」)。

 

心臓は、体のすみずみまで血液を送るポンプの役割を果たしています。この心臓に酸素や栄養を供給する血管を冠動脈といい、冠動脈の血流障害によって起こる病気を虚血性心疾患といいます。

 

虚血性心疾患の大きな原因は動脈硬化です。血管壁にコレステロールなどがたまって、血管が厚く硬くなるのが動脈硬化で、進行すると血液の流れが悪くなったり、血栓(血の塊)ができて血管がふさがることがあります。

 

狭心症は、冠動脈の動脈硬化が進んで内腔が狭くなり、血流が滞った状態です。心筋に十分な酸素や栄養を供給できずに、胸の痛みや圧迫感などが起こります。発作は通常、数分程度で治まります。

 

また、心筋梗塞は、血管壁にたまったコレステロールを覆う膜が破れて血栓ができ、冠動脈が完全につまって心筋が壊死してしまう病気です。胸の痛みが30分以上続き、意識を失うこともあります。壊死した心筋は元には戻らず、治療が遅れて壊死が広範囲に及ぶと、心臓の機能が失われて死に至る危険があります。

 

このように命にかかわる狭心症・心筋梗塞と、歯周病との関連が指摘されています。血流に入り込んだ歯周病関連細菌や炎症性物質が動脈硬化を促進すると考えられているのです。動脈硬化を起こしている血管から歯周病関連細菌が見つかることもあり、しかも、歯周病の症状が重い人のほうが、歯周病関連細菌が心臓の血管にまで達している割合が多いとの報告があります。

 

歯周病と心臓病との関係に関するメタアナリシスによると、歯周病があると、心臓病を伴うリスクは、15%~37%上昇することが報告されています。さらに、適切な歯周病の治療を行うことで、血管内皮機能の改善効果を示す報告もでてきています。

 

 

血液によって運ばれた細菌が心臓の内側の膜(心内膜)や弁膜に感染して、炎症を起こすこともあります。これを「感染性心内膜炎」といい、発熱、心雑音、皮膚や白目の点状出血、関節痛、筋肉痛など、さまざまな症状が起こります。歯周病関連細菌は、感染性心内膜炎を引き起こす細菌の一つです。

 

感染性心内膜炎はそれほど多い病気ではありませんが、合併症を起こし、命にかかわることもあります。心臓弁膜症や先天性の心臓病がある人などではとくに注意が必要で、口の中を清潔に保つことが大切です。

 

とはいえ、乱暴にブラッシングするのは逆効果です。歯肉(歯ぐき)が傷つき、傷口から歯周病関連細菌が血液中に侵入しやすくなってしまいます。

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