身元確認はDNA検査だけではなく、歯型も身元確認できる。
歯型の照合システムの使い方を学んだ研修会
東日本大震災の経験を踏まえ今後の大規模災害時に遺体の身元確認をスムーズにするため、県警と県歯科医師会は10月28日、仙台市青葉区の県歯科医師会館で研修会を実施した。
県内外の警察官や歯科医ら約110人が出席。震災に伴い歯型の照合システムを構築した東北大の青木孝文副学長(情報科学)が写真を使い、システムの概要を説明した。
システムは遺体と行方不明者の歯を1本ずつデータベース化し、同一人物の歯型を割り出す。歯の欠損や治療の痕跡などに応じ5分類にするのが特徴で、研修会では分類方法やパソコンの操作方法などを学んだ。
県警によると、10月11日現在、震災による死者9441人のうち896人が歯型の照合で身元特定につながった。青木副学長は「損傷の激しい遺体の身元確認には歯型が有効だ」と話した。
とくに、大災害時、歯型で身元確認はとても有効で迅速な手段である。