歯垢は、口の中で繁殖した細菌がねばねばした物質(歯牙細菌苔=プラーク)とともに歯にくっついているもので、細菌のかたまり(バイオフィルム)と呼ばれ ています。歯の表面や歯と歯茎の間にたまっている白いものです。歯垢1mgの中には、10億個の細菌がいると言われているそうです。歯垢は歯磨きのときに歯ブラシで取り除きます。しっかり歯磨きができていないと、いつまでも歯垢が残ることになり、口臭・虫歯・歯周病などの原因になってしまいます。
歯医者さんに見てもらう前に、自分でできるチェック方法を紹介します。
1 まず、いつも通りに歯磨きをします。
2 歯垢チェックの錠剤や液体を歯全体に行渡らせます。
3 軽く水でゆすぎます。
4 赤く染まったところが歯垢です。重点的にもう一度歯磨きをします。
歯石の取り方
一般的に歯垢を取るときには2種類の方法がよく用いられます。
1.機械で取る
スケーリング—歯肉縁上の歯石を鎌型スケーラーや超音波スケーラーという道具を使って除去します。早いうちから行います。
チップの先端が超音波振動して歯垢を触っていると歯石が粉々に分解して取れます。水も一緒に出てきます。「ビィー」とか「ジィー」などの超音波振動の音が聞こえます。
2.手作業で取る
歯医者さんが使う歯垢取り専用の器具です。手に持って使用します。歯石は固いので少し力を入れて、「カリカリ」と歯の周りの歯垢を擦り落とします。
歯垢・歯石の予防
歯垢や歯石を作らないためには、お家での歯磨きが欠かせません。ためこむ前に予防するのが大切です。歯垢や歯石が溜まりやすい場所を確認しましょう。
歯のかみあわせ…歯ブラシの全体を使って丁寧にブラッシングします。歯と歯茎の間…歯ブラシの先を小刻みに動かしたり、インタースペースブラシのように小さなブラシで歯垢を取ります。歯と歯の間…歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯垢を取ります。