プラークとはどういう意味なのでしょうか。プラークと虫歯や歯周病とはどんな関係あるのでしょう。今回の文章でわかりやすいようで説明します。
そもそもプラークとは?
もしプラーク(歯垢)を完全に取り除ければ、虫歯や歯周病の心配は完全になくなります
プラークは歯垢とも言います。食事の際に歯に残った食べかすなどではありません。歯の表面に固着した、細菌などの塊のことです。プラークは、まるで車のボディーに付いた「水垢」のようなものです。口をゆすぐだけや、ジェット水流程度では、簡単には落ちません。しっかりと歯ブラシなどで機械的に擦り落とす必要があります。
歯の表面がざらついていたりすると、たった2~3時間程度でプラークが作られてしまうこともあります。しかしプラークが出来たからといってすぐに虫歯になるわけではありません。虫歯への影響が始まるのは概ね24時間程度かかるとされています。
プラークコントロールとは、このプラークを減らす方向へ、コントロールするという広い意味を持っています。したがって正確には(プラークコントロール=歯磨き)ではありません。歯磨きはあくまでプラークコントロールのための1項目です。
プラークコントロールに含まれること
歯を磨くこと以外にもプラークコントロールには、次のようなことも含まれています。
規則正しい食生活
不規則な食事回数や間食などは、歯の表面が虫歯菌によって溶けやすく、プラークが付着しやすい状態を作る為、規則正しい食生活はプラークコントロールの1つです。
繊維質の食品を良く咬んで食べる
歯の表面のプラークが繊維質を良くかむことで落とされて減少するため、これもプラークコントロールの1つです。
定期的な歯石取り
自分で行うだけがプラークコントロールではありません。病院などで歯石などを取ると表面がツルツルな状態になり、プラークが付きにくくなります。これらもプラークコントロールの一つです。
虫歯の治療
虫歯があるとその部分が段差となり、プラークが付きやすくなります。このため虫歯を治療して表面の段差が無くなれば、プラークコントロールに役立ちます。
これ以外にも、歯に優しいガムを咬むことなどや、夜間寝る前の飲食を控えるなども、プラークを減らす為に役立つ為、プラークコントロールの1つと考えられます。
最も効果の高いプラークコントロールはこれ!
いろいろあるプラークコントロールの中でも、最も効果が高いのが、皆さんご存知の歯ブラシによるブラッシングです。歯にしっかり付いてしまっているプラークもこれで擦り落とすことが出来ます。さらに効果が高まるグッズには次のようなものがあります。
歯磨き粉
最近では、プラークのネバつきを弱めて、擦り落としやすくする効果のあるものや、殺菌剤やフッ素など、さまざまなプラークコントロールに役立つ効果のものがあります。
デンタルフロス
歯ブラシが入り込めない歯と歯の間などの、隙間のプラークを綺麗に擦り落とすことが出来ます。
歯間ブラシ
歯と歯肉の隙間がある場合には、歯間ブラシを使用することで、効率的に歯の根元のプラークを擦り落とすことが出来ます。
染め出し剤
最近は個人向けにも販売されています。プラークが、赤い色などで着色され、簡単に見えるようになります。
歯ブラッシングは人々によって、個人差があります。だが、本当歯垢防ぎができるかどうか、ちゃんと確かめなければいけません。一度自分で「赤い染め出し」を行ってみることをお勧めします。自分の歯磨き習慣を注意して、効果ある歯磨きできますよう毎日を送ります。