痛くてものが咬めない方

痛みは主観的なものですから、それを客観的に測定するのは難しい面があります。患者さんによっては自身の痛みを社会的に理解してもらおうと、痛いと言ったり顔をしかめたりするなど、痛みを積極的に訴える行動=疼痛行動を起こすことがあります。こうしたケースはドクターショッピングにもつながり、医療費を圧迫する原因の一つともなって、欧米では社会問題化しています。

複数の診療科の連携、医科と歯科の連携など、チーム医療によるアプローチがすでに行われています。先ほど日本では顎関節症の原因が咬み合わせにあると考えられた時期があるとお話しましたが、欧米では咬み合わせが原因となるケースは低いと考えることがすでに主流となっています。

咬み合わせに原因がある場合、歯を削る治療などを行いますが、もし原因が他にあったとしたら、どうでしょうか。その患者さんは低い方の歯で咬もうとしてバランスが偏り、筋肉の疲労や、やがては炎症さえ起こしかねません。

TMDはさまざまなことが原因となり、場合によっては心理的な側面から探る必要もあるといえます。実際、うつ傾向やストレス、睡眠障害を伴う症例もみられています。また、二十代から四十代の女性に多い傾向もあり、性差やホルモンの影響から診る視点も求められることがあります。

冒頭述べましたように、TMDの治療を行う上では外傷や炎症、腫瘍、代謝性疾患など、顎関節に他の疾患がないことをまず除外する必要があります。診断はまず問診を行い、筋肉と関節の検査、そしてMRIによる画像診断をつけることが必要です。

その上で、理学療法や薬物療法、セルフケアの指導、湿布、超音波療法、痛みの神経の興奮を抑えるTENSなど、患者さんに応じたさまざまな治療法を考えていきます。医科の医師との連携も必要になりますが、日本ではまだ課題といえるでしょう。いずれにしても長期化する程治療も難しくなるため、気になる場合はできるだけ早い段階での受診をお勧めします。 

关于 Ishinerデンタル

ホワイドニング機械製造・販売専門店、歯科医療機器・技工材料代理・卸売。激安で高品質な歯ホワイトニング関連商品、歯科機器、技工材料等をご購入できます。日本全国送料無料と 100 % の保証販売!
此条目发表在 健康話題 分类目录。将固定链接加入收藏夹。

评论功能已关闭。