禁煙やカルシウムの摂取で予防を

歯周病と骨粗しょう症の関係は1960年代から注目されるようになり、これまでに数々の研究結果が報告されています。愛知学院大学短期大学部の稲垣幸司教授らの調査では、次のことがわかっています。

 

1閉経後の女性で骨粗しょう症になっている人は、そうでない人に比べて歯周ポケットの出血率が高い、すなわち、歯周病の活動性が高く進行している傾向がある。

2閉経後の女性で骨粗しょう症になっている人では、歯を支える歯槽骨の吸収が進んでいる割合が高い。

3中指の骨密度の低下が進んでいるほど、残っている歯の数が20本未満である割合が高い。

4歯周ポケット内では、T細胞やB細胞の異常、インターロイキン1(interleukin-1、IL-1)、IL-6、IL-8、腫瘍壊死因子(tumor necrotic factor-α、TNF-α)などのサイトカイン、炎症性メディエーターであるプロスタグランジン(PGE2)の異常亢進が起きやすい。

 

エストロゲンには、骨の破壊だけでなく、歯周組織の炎症を抑える作用もあります。そのため閉経によってエストロゲンの分泌が減少すると、骨粗しょう症に加えて、歯周ポケット内では炎症性の物質(サイトカインなど)が出やすくなり、歯周組織の炎症も進行しやすいと考えられます。

 

また、歯周組織の炎症が進むと歯槽骨が溶けて歯がぐらつくようになりますが、骨粗しょう症の人では歯槽骨がもろくなっているため、その進行が加速され歯を失うリスクも高まります。

 

一方、歯周病を治療することで、骨粗しょう症の進行も抑えられる可能性があります。骨粗しょう症のある閉経後の女性を対象にした稲垣教授らの調査では、歯周病の治療により歯周組織の炎症をコントロールできている人は、骨粗しょう症の治療を受けていなくても、骨密度の低下の進行を抑えることができていました。

また、閉経後の女性に対してエストロゲンを補うホルモン補充療法を行うと、全身の骨の状態が改善するとともに、歯槽骨の状態も改善し、歯を失うリスクが低下するというデータもあります。

 

骨粗しょう症患者が増える60歳代以降は、歯周病により歯を失う人が増える年代と重なります。とくに閉経後の女性は、歯周病と骨粗しょう症の対策を同時に行うことが大切といえるでしょう。まず、タバコは歯周病も骨粗しょう症も悪化させるので、タバコを吸っている人はぜひ禁煙を。

 

そして、毎日の食事も大切です。カルシウムの摂取量が少ないと、歯周病のリスクが高まることがわかっています。カルシウムは骨の材料となり、骨粗しょう症の予防にもなりますから、カルシウムが豊富な牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、小魚などを積極的にとるようにしましょう。

 

また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやビタミンKを含む食品も一緒にとりたいものです。ビタミンDはきくらげ、しらす干し、さけ、いわしなど、ビタミンKは納豆、わかめ、春菊、小松菜、ほうれん草などに多く含まれています。

 

もう一つ注目の栄養素があります。それは、大豆・大豆製品に豊富に含まれるイソフラボンで、体内でエストロゲンに似た働きをします。稲垣教授らの調査では、閉経後の女性がカルシウムと一緒にイソフラボンを摂取したところ、カルシウムだけを摂取したときより、歯槽骨の骨密度の低下や、歯周組織の炎症を抑える効果が高まりました。

光重合

led光重合器

歯科用品

 

 

 

关于 Ishinerデンタル

ホワイドニング機械製造・販売専門店、歯科医療機器・技工材料代理・卸売。激安で高品質な歯ホワイトニング関連商品、歯科機器、技工材料等をご購入できます。日本全国送料無料と 100 % の保証販売!
此条目发表在 健康話題 分类目录,贴了 标签。将固定链接加入收藏夹。

评论功能已关闭。