食事をしていて、何となく歯がざらざらしたり、歯が溶けたような感覚ってありませんか?でも、必ず虫歯につながる訳ではありません。歯を溶かすプラークと歯を守る唾液が戦っているんですね。口の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか。
自分では鏡を使ってもなかなか見れないだけに、虫歯の状態を目の当たりにし、これからはこんなにひどくなる前に予防しようと思いました。その際、上の前歯の横の歯と歯茎の間を触られ、ギリギリ痛む箇所がありました。これが進行すると歯周病になると言われ、歯茎が他の歯と比べると数ミリ衰退してました。歯周病なんてお年寄りの病気・・・と思っていましたが、成人の半数以上が歯周病と言っても過言ではないそうです。
若くても歯周病になることがあります。 歯周病の中には、「歯肉炎」と「歯周炎」の2種類があります。歯ぐきにだけ炎症がある。 歯肉炎は、小学生でも起こり、あまり年齢には関係ない。 症状としては、歯ぐきの腫れや歯ぐきからの出血で ひどい場合は痛みを伴うこともある。:歯を支えている組織全部に炎症がある。
「歯肉炎」か「歯周炎」かの判断は、レントゲン撮影や歯ぐきの検査をしないとわかりません。20歳でも「歯周炎」になることもあるので、 歯の根管治療ということではなく、歯ぐきのチェックを受けるほうが 良いと思います。
歯周病だけでなく、虫歯も歯を清掃することにより予防できる 病気ですから、あなたあった歯磨きの方法も併せて指導して もらうと良いでしょう。
厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、15歳~24歳の6割以上もの人に歯肉からの出血や歯石の沈着などの歯肉炎と関連する所見がみられます。
歯槽骨が溶ける歯周炎にまで進行してしまっては、元通りにするのはむずかしいのですが、歯肉炎のうちなら、日常のケアをきちんと行えば治ります。歯と歯肉の境目に、ハブラシの毛先をきちんと当ててみがきましょう。
歯周病菌の中でも、非常に悪性の高い菌が5種類あり、その有無と数を調べる歯科用ルーペ検査が「細菌検査」です。菌を調べることでその治療法が明確になり、積極的に予防がすすめられるのです。
その中で心臓疾患に深く関わる菌や若くても歯周病を進行させてしまう菌があると、30代でも歯を支える骨を失ってしまう可能性があります。まずは「予防」を意識することから。そのきっかけ作りとして、細菌検査を受けることをおすすめします。お口の中の汚れは、毎日のブラッシングだけではどうしても取りきれないもの。その残ってしまった汚れを、歯科衛生士が専門の器械を使って除去する処置を「PMTC」と言います。
PMTCをすることで、バイオフィルム(細菌のかたまり)が破壊され、虫歯菌、歯周病菌などの力を弱めることができます。また、PMTCの仕上げとして行われるフッ素塗布(※)によって歯質も強化され、虫歯の予防につながるのです。こうなるとほぼ全ての歯を抜歯しなくてはなりません。どんな名医でも治療することは不可能です。ですので、若いからとたかをくくらず、定期的なお口のチェックとクリーニングが大事です。