多数の人が虫歯になる4つの要素毎日歯をみがいている。しかし虫歯はなくならない。それはなぜでしょう? 通常虫歯は下にあげた4つの要素が複雑にからみあってできる。
① 歯
酸に対する抵抗力が一人ひとり違っているため、虫歯になりやすい人となりにくい人がいる。生まれつきの性質は変えられないが、改善できる事もある。表面のエナメル質は、唾液にふくまれるカルシウムやリン酸などを使って、ほんの少しずつ修復されているのだ。 ・唾液がいつも循環するように、口を開けっぱなしにして乾かさない! ・カルシウムやリン酸不足にならないよう、食事・運動に気をつける。
② 糖質(特に砂糖)
細菌は砂糖を原料として、ネバネバする歯垢(プラーク)を作りだす。歯垢の中に住む虫歯菌は砂糖を分解して、酸を作る。その酸で歯の表面が溶けたのが虫歯だ。 ・なるべく砂糖をとらない。とる場合は賢くとる! ・食べたらすぐ歯をみがく。細菌は約5~10分で砂糖を分解しだす。
③ 細菌
主な原因はストレプト・コッカス・ミュータンスという細菌。人間のお口には、必ずと言ってよいほど住んでいる。しかし数を減らす事はできるのだ。 ・歯ブラシをしっかり上手にかける。歯みがきとは、食べカスをとるというより細菌をとるためのものと認識する。 ・細菌が集まりすぎると石のように硬い「歯石」となる。そうなってしまったら歯みがきではとれないので、必ず歯医者さんでとってもらうこと!
④ 時間
砂糖が、いつまでも口の中にあると、細菌は酸を作り続け、歯は溶け続ける。また細菌は夜、人間が寝ている時に一番元気。 ・だらだら食べたり・飲み続けない! ・寝る前の歯みがきは、特にていねいにする。 結論としてやはり一番大切なのは歯みがきである。しかしみんなきちんとみがいているのに、ちゃんと歯垢が落とせていないのがモンダイ。もっと「科学の眼」を心にもって上手にみがけば、必ず虫歯になりにくくなる!