乳歯は全部で20本あり、2歳半から3歳頃までに生えそろいます。 そして12~13歳ごろまでには、全て永久歯に生えかわります。 さて、歯は、食べ物をかみ砕いたり、正しい発音をするために必要で、また、あごの骨の成長を促進したり、顔の形を整える役割を果たしています。この役割を阻害する一番の原因が、虫歯です。 放置するといろいろな症状がでてきます。まず、虫歯で歯に穴があくと、物が詰まって痛くなったり、しみるように なります。よってかまずにすむやわらかい物しか食べなくなったり、 反対側でばかりかむので、少しあごがずれてしまうこともあります。歯科材料は大事です。
しみるのを我慢しつづけると、歯の神経が腐ってしまうこともあり、 歯ぐきが腫れたり、顔が腫れることもあります。 乳歯の下には永久歯があり、乳歯が膿んだために、永久歯の表面が ザラザラになったり変色したりすることもあります。乳歯は生え替わるものだからといっておろそかにしてはいけません。 乳歯には永久歯に生え代わるまでの重要な役割があるのです。 じつは乳歯の虫歯は永久歯にも影響があるのです。 乳歯を大切にするということは言い換えれば永久歯をも大切にするということなのです。
乳歯のむし歯を放っておくと、お口の中で虫歯菌は増え続けます。 永久歯は虫歯菌の多い環境に生えてくることになってしまいます。 よい環境で永久歯を迎えるために乳歯の虫歯は治しておく必要があります。 生えてきたばかりの永久歯は、まだ未熟でむし歯の進行が速いです。 このように弱い永久歯はいち早くダメージをうけてしまいます。
ご家族の協力で歯みがきがすんだら、必ずほめてあげましょう。また家族みんなで一緒に磨く習慣をつければ、お子さんも自然になれるものです。
3才を過ぎると「自分でしたからいい」とお母さんの仕上げ磨きを嫌がる子も出てきます。こんな時は「お母さんはここがうまく磨けないの、磨いてくれる?」と誘いかけて磨きあいをしてみたらいかがでしょうか!?
生まれたての赤ちゃんの口の中には無菌状態です。虫歯菌を持った大人からのキスや、一度大人が口にしたものをお子さんに食べさせたりすることで(経口感染)虫歯菌に感染するものです。
お子さんの健康な乳歯を虫歯から守るためにもご家族のケアもお勧めします。お子様の歯を見て、歯の表面が白っぽく変化していないか、黒いシミがないか、歯の溝が黄色くなっていないかなど、よく確認してください。もし変化や異常を感じたらなるべく早めに歯科医に行く事をおすすめいたします。乳歯は虫歯の進行がとても速く、あっという間に神経にまで達してしまう事が少なくありません。早期でしたら削らなくてもよい治療もあり、ダメージを最小限にとどめることができます。早期治療がなにより大切なのです。
定期検診のススメ
異常を感じなくても定期的に歯医者に診てもらいましょう。見た目でなかなかわからない虫歯も存在するからです。
定期口腔内カメラ検診を受けて頂くと、歯の状態を歯科医に説明してもらえますし、歯磨き指導などで問題点(普段の磨き残しなど)を減らして虫歯や歯周病のリスクを減らせます。