内科的歯周病治療とは、通常の歯周病治療と並行して 歯周病細菌に対して効果のある薬を併用することにより、歯周病を治そうとする治療法です。内科的歯周病治療は、通常の歯周病治療と比較して多くの研究論文で その効果が実証されています。
歯周病は「歯槽膿漏」とも呼ばれています。歯周病の薬としてこれまで市販されているものは、殆ど一時的に炎症を抑えるための抗生剤で、根本的に歯周病の進行を食い止めるものはありませんでした。
歯周病は細菌が原因で引き起こされる病気と考えられ、細菌の固まりである歯石を、時間を掛けて取り除くことは最も一般的な治療方法とされていました。
ところが、最近になって歯周病の原因が、実は「カンジダ」という黴菌と深く関わっていることが解ってきました。歯周病患者の歯茎や歯の表面組織に、カンジダ菌やその胞子が侵入しており、歯石の大部分も実はカンジダ菌だったことが判明されました。この新しい事実を元に、歯周病嫌気性菌に力を発揮できる抗生剤と抗カビ剤が開発され、歯周病の治療に大きな効果があることが実証されました。
ァンギゾンシロップは液体の飲み薬です。元々は歯周病の薬ではなく、消化器のカンジダ菌の増殖を抑える薬です。ところが、歯周病の薬として使うのに、本来消化器への使用よりも吸収率が高く、より効果が期待できることが発見されました。
歯周病の薬として最も効果的な使用方法があります。丁寧に歯磨きした後、ファンギゾンシロップを口に含みます。薬効が口の隅々まで満遍なく行き渡るように、そのまま30分くらい含みます。その後は飲み込んでもいいし、吐き出して構いません。
効き目は歯周病の程度によって個人差がありますが、大体1週間で明らかな効果が出てきます。事前に歯科医院で歯垢や歯石を取っておいたほうが、より効果的です。