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月归档:十二月 2012
形成術で修復される
口唇裂や口唇・口蓋裂の子供さんは、それぞれ時期をみて形成術で修復されるわけですが、その後は安定期に入ります。その間の歯の発育は生後6ヶ月を過ぎた頃から下顎乳前歯が最初に生えはじめ、それ以後2歳半から3歳頃までに乳歯20本が生え揃って乳歯としての噛み合わせが完成します。 ここで先ず上下顎の正常な噛み合わせの概要について言えば、歯が萌出してくると上顎の歯が下顎の歯にかぶさる状態、つまりビンの口とふたの関係になっており、咬んだときに全部の歯が上下で正しく当たるのが基本です。 最近では口唇裂や口唇・口蓋裂の形成術の術式が大幅に改良されたことで、多くの場合、歯牙の萌出や噛み合わせに問題を残すことが大変少なくなりました。しかし、それでも顎骨の変形が元々大き過ぎる場合は手術ですべてを改善することは困難ですし、その後の顎骨の成長や、顎裂に伴う先天性の歯の異常などいろいろと改善すべき問題点が見えてきます。 口唇・口蓋裂の顎裂部は手術によって粘膜で閉じられていますが、その顎裂部に骨はないため成長と共に左右の顎骨が互いに寄ってきて、上顎全体の形がいびつになり上顎骨自体の前方への成長も遅れてくることがあります。この状態になると裂部を中心に上顎の歯が下顎の歯よりも内側に入ってきます。 これとは別に両側性口唇・口蓋裂の場合では、左右に骨欠損部があるため両側の顎骨が裂部にむかって寄って狭くなり側方クロバイトになりやすく、また、中間顎の左右幅が十分でない場合も多いことから、中切歯2本が正常に萌出しにくくなります。
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偏性嫌気性菌
歯茎にかくれた歯周ポケットの中のプラークは、歯周ポケットの壁(歯の根)にくっついているプラークと、歯周ポケットのなかにたまっているプラークに分けて考えることができます。くっついているプラークは鏡で見えるプラークとその組成が似ています。このプラークは歯肉溝液に含まれるミネラルを取り込み、歯石をつくります。 歯周ポケットのなかの見えないところにも歯石はできているのです。この歯石は目に見える歯石とちがって、毒素をたくさん含んでいます。歯の根の表面は、からだのなかのたえずつくりがわっている細胞に富んだ骨と同じ組織ですから、時間がたつと根の表面 にくっついた歯石は、根の表面と入り組んで成長します。歯茎の上のめに見える歯石は、じつは、それほど害はないのです。問題は、このかくれた歯石です。 歯の根にくっついていない歯周ポケットにたまっているほうのプラークは、ほとんどグラム陰性の、しかも酸素がないところでしか育たない菌です。そこには、らせん菌やスピロヘータという、活発に自分で動く細菌も含まれています。虫歯の細菌には虫のように動く細菌はいませんが、歯周ポケットのなかの細菌は虫のように動く細菌が多いのです。この歯周ポケットにたまったプラークが、歯周炎に直接かかわっています。 歯周炎の患者さんの歯茎の溝のなかにいる細菌は、歯肉炎だけの患者さんではあまり見つからない酸素の嫌いな細菌やスピロヘータが大勢を占めているのです。このうち、自分で動きまわる細菌は、炎症を起こしている歯肉のなかに直接入り込むこともあります。 プラークとひとまとめにしていますが、歯肉にかくれたプラークの毒性は歯肉の外の目に見えるプラークの、ざっと六〇倍にもなります。歯周炎の原因菌は、この歯周ポケットのなかのプラークなのです。
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咽頭期嚥下
医療面接は嚥下障害の発症時期、原因、部位およびその程度を推定するために極めて重要です。唾液の口腔内貯留や食塊の口腔内残留などの訴えからは舌の送り込み障害が疑われ、嚥下動作前の流れ込みは舌による食塊保持能力の低下や咽頭期嚥下の惹起不全が、咽頭部の停滞感では食道入口部の開大不全や喉頭挙上障害あるいは食塊に加わる嚥下圧の低下が推定されます。 また食事中のむせからは誤嚥が疑われ、かつ咳嗽反射は喪失していないことが推定されます。摂食中の鼻腔内逆流を訴える場合には鼻咽腔閉鎖不全や食道入口部の開大不全が疑われます。患者様によっても異なりますが、一般に嚥下口腔期の障害では固形物が、嚥下咽頭期の障害では液体が嚥下障害を起こしやすいとされ、嚥下しやすい食物や姿勢からは障害の部位が推定されると同時に障害に対する患者の適応能力を把握することができます。 体重の増減も必ず聴取するべき事項で、体重減少中の時期には、栄養摂取方法や摂取量を変えたり、疲労を伴う積極的な嚥下訓練は暫く控えることを考慮する必要があります。また肺炎の既往がある場合はいわゆる不顕性誤嚥も含め誤嚥(気管内侵入)の可能性が疑われます。 視診および触診は嚥下に関与する神経筋群の障害の程度や各器官の形態や運動能を評価するために行ないます。まず嚥下に関与する器官について形態異常の有無を一通り診査した後、口唇・頬部については柔軟性と運動能および知覚異常と流涎の有無、舌については運動能および知覚異常と攣縮の有無、顎運動の異常の有無、発声時の鼻腔からの呼気漏出の有無、軟口蓋の挙上運動と知覚、唾液分泌、咽頭部の知覚異常と嚥下反射の有無、頸部の可動性などを調べます。
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旧石器時代の歯周病
飼い主と同じものを与えたり甘いものが好きなペットは、歯の周りから血が出たり歯がグラグラになって、歯周病(歯槽膿漏)にかかっていることが少なくありません。動物でも火を通した繊維性の少ない、柔らかい食べ物ばかり食べるのが習慣になると、歯周病にかかるようになってきます。 人類と歯周病との付き合いは大変古く、旧石器時代の早期ネアンデルタール人(エーリングドルフ人)の顎の骨にも認められます。また最近では、猿人(オーストラロピテクス・アフリカーヌス)の骨にも歯周病が見つかりました。猿と猿人の違いは、直立歩行と火の使用ともいわれますが、まさしく火を使うようになって以来、人類は歯周病に悩まされ続けているといえるでしょう。 古代エジプト時代になると、歯周病はかなり一般的な病気となったようです。たとえば古代エジプトのメレンブター王(紀元前十三世紀)のミイラのX線写真をみると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてなくなり歯が抜けてしまった状態や、歯がグラグラになっている状態が認められます。この王様は歯周病で歯を失ったと考えられ、きっと歯周病に悩まされていたことでしょう。 いろいろな古代人の歯周病の状態を比較すると、身分の高い人ほど病状がひどいことから、食べ物に恵まれ、美食をしていた人ほど歯周病にかかっていたと考えられます。つまり歯周病は食習慣に影響されていたのです。一方、むし歯は、とくに砂糖の消費量と密接な関係にあります。むし歯の原因となる砂糖の入った食べ物の乏しかった旧石器時代はもちろん、古代エジプト時代でもむし歯はまれであったといわれています。
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舌接触補助床
舌の動きが悪くなっている患者さんに装着し,舌を口蓋に接触しやすくすることでしゃべったり飲み込んだりする機能を回復します。脳卒中や神経疾患にも適用可能です。上あごに装着して厚みをもたせ、短くなった舌先が上あごに接触しやすくする装置です。舌が上あごに着くことで、発音の改善も期待できます。記事中の女性のように、舌を大きく切ってしまった場合は、 下あごにも舌の代わりのプレートを入れることで、食べ物を のどの方に送りやすくなります。 脳卒中などによる舌の運動障害がある場合にも使われます。 使用を続けることで、舌の動きが良くなることもあるようです。舌接触補助床を入れた様子です。 上あごの壁が厚くなっているのがよく分かります。 切除や運動障害を原因とした著しい舌の機能低下により舌と硬・軟口蓋の接触が得られない患者に対して用いる「上顎義歯の口蓋部を肥厚させた形態の装置」、または「口蓋部分を覆う装置」。上顎に歯の欠損がある義歯装着者に対しては、義歯の床を舌機能低下に応じて肥厚させて作製し、上顎に歯の欠損がない患者に対しては、口蓋部分を被覆する床を舌機能低下に応じて肥厚させて作製する。 口蓋の形態を変えることで舌の機能低下を補い、摂食・嚥下障害や構音障害の改善を促す。摂食・嚥下障害に対する効果としては、頭頸部癌術後患者において PAP を装着することにより、食塊の送り込みを容易にする効果や、嚥下効率の改善に効果があることが文献的に示され、VF 所見として、食塊の口腔通過時間の短縮や咽頭通過時間の短縮が報告されている。また、舌と PAP の接触が得られることにより、舌運動を賦活化させ、アンカー機能により舌根後方運動が増強されることも報告されている。
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顎補綴治療
プロフィールにも書いたように、私は卒業後に大学の顎口腔機能治療部という診療科に残りました。 現在は顎顔面補綴学分野という講座になっていますが、要するに顎顔面補綴を専門に臨床および研究し、学位を取りました。 また日本顎顔面補綴学会に所属し、認定医を取得しています。腫瘍や炎症、外傷、先天的奇形等が原因で顎周囲に生じた欠損を、特殊な義歯等の補綴装置で補うことにより、咀しゃく、嚥下や発語などの機能障害や審美障害を改善、回復します。 また、脳血管障害後遺症等による口腔機能の障害に対しても、補助装置を作製し、リハビリテーションに役立てます。上顎、下顎、舌等の手術後、うまく噛めない・飲み込めない・話せない等の症状がある方や、 脳血管障害後遺症で、うまく噛めない・飲み込めない・話せない等の症状がある方に適応します。欠損の状態と機能障害の種類に応じて、顎義歯、スピーチエイド、パラタルリフト、舌接触補助床、嚥下補助床等の補綴装置を作製します。 通常上顎癌を摘出された患者さんは顎義歯いう少し特殊な入れ歯を使用します。現在日本では、義歯上部の軟材料が封鎖されていない天蓋開放型、または軟材料が袋状になった中空型顎義歯が製作されております。しかしいずれも術後2~3ヵ月経過した後に製作されておりますので、残念ながらすでに咀嚼、発音、嚥下などの諸機能がそこなわれてしまっているという事がほとんどでした。さらに患部の瘢痕収縮により顔貌の変形をきたしており、その時点でいくら上手に顎義歯を製作しても 患者に元の表情や笑顔を取り戻してあげる事が出来ませんでした。 顎補綴とは、様々な原因で歯だけでなく周辺の組織、すなわち上下の顎の骨や歯肉、舌などに欠損や変形が生じた患者さんに対する補綴治療のことです。 その原因とは、主に口腔がんなどの悪性腫瘍、骨折などの外傷、そして唇顎口蓋裂などの奇形です。 歯のごく周辺の小さい欠損であれば通常の歯科治療で十分対応できますが、進行した口腔がんで大きく切除した場合、たとえば鼻の方に穴が開いてしまったり、下顎が変位してしまったり、様々な複雑かつ困難な問題が生じてきます。 このような状態の症例に、補綴的な手法すなわち特殊な入れ歯や固定性のブリッジで対処します。 そのため、通常の歯科治療とは若干異なる知識と技術とが必要になる場合があります。 写真は上顎の欠損に適用した顎義歯です。
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言語療法
人と話して、よく聞き間違われますし、聞き返されます。私の発音ははっきりしていないのではと思います。よくもごもごしているとか、話すのが早いと言われます。家族にも言われます。スピーチ、発音トレーニング、言語療法か何かを受けたほうがいいのではないかと思います。 大学病院のほうが研究が進んでいるという訳ではありませんか?歯ひとつにしてもたくさんの専門の科があります。私の不調を直すには、根本から、本格的に直したいです。 最初のメールにも書いたとおり、デンマークに移住したいですが、噛み合わせのことがあって、今日本にいます。完治次第、すぐにでも、移住したいので、内心あせっています。後戻りなどは絶対したくありません。 また、矯正をして歯並びは良くなったのだけれど、いまだに口元が気になる。そして、夜、口を開けて寝ている。また、眠りの質が悪い為に日中眠たい。気道が塞がって苦しく、金縛りの状態になることがたまにある。という事ですね。 悪いところがたくさんありそうですね!まずは舌癖のトレーニングをしっかりと指導してもらえるところで、ちゃんとやらないと歯並びは安定いたしません。テキストを自分でみて練習しているだけでは治らないと思います。 また、舌の位置が悪くやや低位にある為、いびきや睡眠時無呼吸症候群を併発しているように思われます。この際も、しっかりと舌の正しいポジションの獲得からしなければいけないと思います。正しいポジションが得られ ないと、いびきや睡眠時無呼吸症候群を併発し、更には高血圧・心疾患などの生活習慣病を惹起してくると思われます。また、それでも就眠時、呼吸が止まるようならば、下顎を前に出すような外科手術が必要になってくるかもしれません。外科手術に関してはあくまでも正しい舌のポジショニングが出来てからと考えて下さい! 顎変形診療科、顎関節外来、言語治療外来、成人矯正歯科、口腔外科第一診療部、口腔外科第二診療部など、いろんな科があり、まずどの科を受断するかわかりません。私の場合以前お話しました、夜に歯がカッカッとものすごい早さでタッピングみたいなのをする、時間置いた初めの一口を噛んだ時奥歯が痛い、顎に梅干しができる、横からのラインで口が出ている、 就寝中無意識に口があいて舌がさがるので睡眠時無呼吸症候群のように息苦しくて金縛りみたいになる、 今まで25年間飲み込む時に無意識に舌が前にでるなどあり、どの科にも当てはまるような気がします。 先生のご紹介のおおの矯正くりにっくに行く前に、整形外科的な上記に記したどこかの科等で検査したほうがいいですか?先生のご意見をよろしくお願いします。先生の助言はとても心強く、心から感謝します。自分には知識がないので、先生に、専門的なことを教えていただきありがたいです。
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保定装置の使い方
保定装置の使い方では可撤式保定装置について書かせて頂きました。保定装置には大別すると、もう一つ取り外しの出来ない固定式保定装置というものがあります。 前歯の裏側に細いワイヤーを通して接着剤で固定するものです。一般的には犬歯から犬歯までの6本を固定することが多いです。4番目の歯である第一小臼歯までワイヤーを伸ばして8本固定することもあります。 なぜ、固定式保定装置を使うのか?可撤式保定装置をしっかり使っていれば後戻りを防げるのでは?と思われるかもしれません。前歯、特に下の前歯は矯正治療していなくても生理的に年齢とともにガタガタしやすい所だということと、可撤式保定装置単独ではわずかに動いてしまうことがあるからです。 元々の歯の位置から後戻りの可能性が高いことが考えられる場合にも固定式保定装置を使います。患者さまとご相談した上で最終的には決めさせて頂きますが、可撤式保定装置と固定式保定装置を併用することが多いですね。 保定では保定装置というものを使います。取り外しの出来る可撤式保定装置が一般的ですね直径0.9ミリの太めのワイヤーとレジンという樹脂を使って作ります。入れ歯みたいな装置です。余談ですが、私が矯正治療を受けていた時は先生が保定装置のことを「入れ歯」と仰っていたので、「え?せっかく矯正したのに入れ歯になっちゃうの?」ってドキドキしたことを覚えています。 話を戻して、この保定装置ですが、食事と歯磨き以外は24時間の使用が基本です。特に矯正装置を外した直後は後戻りしやすいので頑張って24時間の使用をお勧めしています。ただ、なるべく装置を目立たせたくないという方も多くいらっしゃるので、日中は目立たない透明な保定装置;クリアリテイナーを使って頂いています。
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舌切除
舌のほとんどを切除し、舌の根元だけが残る。舌がないと 、食べ物を口の中でまとめられず、うまくかみ砕けない。口の奥に食べ物 を押し込み、のみ込むこともできない。このため、女性は退院時には、腹 部に穴を開けて、チューブで胃に栄養剤を送る「胃ろう」が設けられた。 その後、口腔こうくうリハビリテーション 科に通った。当初、口では一切食べられなかった。おなかの胃ろうの弁を 見られるのが嫌で温泉にも行けない。弁の定期交換も痛い。「胃ろうを外す こと」が目標になった。 同科教授の高橋浩二さんらは、上あごと下あごの内壁を厚くするプラスチック製のプレートを作った。これを歯にかけて装着すると、短い舌でも上あごに触れやすく、食べ物に圧力をかけやすい。女性は、この装置を使って流動食を飲み込む訓練を始めた。食べ物が誤って気管に入り、誤嚥ごえん性肺炎になったこともあるが、次第に流動食なら口で十分食べられるようになり、09年10月、3年半ぶりに胃ろうを外せた。 上あごにはめるプレートは昨春、口腔がんなどの患者の「舌(ぜつ)接触(せっしょく)補助(ほじょ)床(しょう)」として保険適用された。しかし、この治療を行う歯科医はごくわずかで、装置の存在もよく知られていない。 昨年末、都内の大学病院で舌の左側3分 の2を切除した。手術後は軟らかい物を食べていたが、今年3月、誤嚥性 肺炎になった。栄養が十分とれず、65キロだった体重が50キロに落ち たため、鼻から胃に栄養剤を送るチューブを入れられた。 「味がなくて、食べた気がしない。精神的に追いつめられた」と振り返る。 そんな時、本紙で舌接触補助床を知った。日大歯学部病院摂食機能療法科長の植田耕一郎さんを受診し、現在、補助床の調整中 だ。男性は「こんな方法があるとは、手術した病院では聞かなかった」と 話す。ただし植田さんは「装置を作っても必ず食べられるようになるとは 限らない。手術後、患者の口の機能は変化するため、私たちもそれに合わせて試行錯誤しています」と話している。
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母音の三角形
歯の働きでいちばん大切なのは、食べものを噛み砕き、消化しやすい形にすることです。そのために、「歯は単なる道具だから、古くなったり痛んだりすれば、取り替えればいい。年をとれば、歯は自然と悪くなり、抜けていくのは当然だし、入れ歯という便利なものがあるのだから、それを入れればいい」と考えがちです。 たしかに歯は噛むための大切な道具です。しかし、歯の役割はそれだけではありません。 言葉をしゃべるという、人間にとって重要なコミユニケーションにおいて、歯は欠かせない役割を担っています。歯が欠けたり、なかったりすると、発音がはっきりせず、言葉が伝わりにくくなります。 下表で示した部分は、「母音の三角形」といって、口の中で言葉の基本要素である[a][i][u]という音をつくる場所です。母音はすべての言葉の基本となります。この母音を出すところに何かが入ったり、口の中が狭くなったりすると、発音が悪くなります。母音ですから、すべての言葉に影響が出るといってもいいでしょう。入れ歯が、その障害の典型です。 れ歯の歯の部分を支えているところが薄く、ぴったり張り付いていればまだいいのですが、厚いと母音の三角形に障害が起こります。入れ歯を入れると発音がしにくくなるのは、このような理由があるのです。また、運動面でも、歯は、体のバランスをとったり、運動するときにも重要な役割を果たしています。 歯を単なる噛むための道具と考え、自分の歯を失う、入れ歯になるということを、あまり切実な問題として考えない人が多いのは、歯が噛むこと以外にどんなに、体にとって重要な働きをしているかを知らないからです。 そもそも、人の器官の中で口ほど敏感なものはありません。たとえば、ものを食べているときに髪の毛が入っていたらすぐに気がつきます。あんなに細いものでも、まぎれこんでいたらすぐに舌でより分けて出すことができます。指先も敏感ですが、口、中でも舌ほどではありません。 一方、噛むことの利点は、食べものを噛み砕き、消化しやすい形にすることだけではありません。脳の血管に血栓ができると、血栓から先に血液が流れなくなり、そこから脳の細胞は死んでいきます。 ところが咀嚼を繰り返すことで、脳の血流がよくなり、バイパスができて、脳の細胞に血液を送り込めるようになるのです。脳卒中を防ぐ意味でも、自分の歯をいつまでも持ち続け、食事のときにはしっかり咀嚼することが大切なのです。
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