国民会議の人選が注目されている。
三師会、国民会議の人選に「遺憾」-横倉・日医会長「議論注視し発言する」
日本医師会(日医)、日本歯科医師会(日歯)、日本薬剤師会(日薬)の三師会の代表は27日に記者会見し、同日に政府が決めた「社会保障制度改革国民会議」(国民会議)の委員の人選について、「医療の現場を知る医療団体から選ばれなかったのは遺憾」などとコメントした。日医の横倉義武会長は、「これまで国民会議に参画できるよう求めてきたが、一部の政治家から利益団体呼ばわりされ、参画が見送られたのは遺憾。国民会議の議論の内容を十分に注視し、発言していく」と述べた。
日歯の大久保満男会長も、国民会議の委員に医療者が入ったことには一定の評価をする一方、「三師会が除外されるのは遺憾。来年の8月が議論の期限なので、とにかく早く、しっかりとした議論をしてほしい」と語った。また日薬の児玉孝会長は、国民会議の立ち上げが遅れたことに不満を示した上で、「このような重要な会議はもっと早く始めるべきだった。今後、政局が変わり、(国民会議の委員を)プラスするような時には、(医療団体からの委員を加えるよう)検討していただきたい」と期待感を示した。
同日の会見は、日医など7団体が、城島光力財務相に対し、社会保険診療への消費税の在り方について検討を求める要望書を提出した後に開いた。要望書の提出に当たっては、保険診療への消費税が非課税であるために控除対象外消費税が生じ、医療機関の負担になっている現状を訴え、早期の解決を求めた。要望書を提出した7団体は、三師会のほか、日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会。
民衆はこれから委員たちの活躍を期待している。