長崎大、嚥下ケアハンドブック作成へ

 長崎大は、福島県南相馬市などで東日本大震災・福島第1原子力発電所事故の被災者の支援活動を続ける医療・介護関係者を対象に、地元の相双保健福祉事務所と共同で、摂食嚥下のリハビリ指導などの内容をまとめたハンドブックを作成する。来年3月に完成の予定で、南相馬市などで支援に当たる医療・介護関係者への配布を計画している。

 阪神大震災では、口の細菌が肺に入って起こる誤嚥性肺炎が震災関連死のうちで最も多かった。口の中を清潔に保つことが難しい避難生活では、食物を飲み込む機能が低下する高齢者の口腔ケアが、肺炎防止に不可欠だ。

 南相馬市などの相双地域では、相双保健福祉事務所の歯科衛生士らが、仮設住宅を巡回し、口腔ケアを続けているが、口腔の問題に加えて嚥下機能の低下や誤嚥の訴えに接する機会が多いという。近隣に嚥下ケア専門施設がない相双地域では、巡回支援している医療・介護関係者の嚥下ケアの知識と技術習得が課題となっている。

 長崎大は相双保健福祉事務所の要請を受け、被災者が仮設住宅で暮らす南相馬市で、今年9月から11月にかけて計3回、医療・介護関係者向けの嚥下ケア研修会を同事務所と共同で開催。歯科医師らが中心となって運営している同大の嚥下ケア専門機関「口腔ケア摂食嚥下リハビリテーションセンター」のスタッフらが、嚥下機能低下者のためのリハビリや食形態の工夫などを伝えた。

 長崎大と相双保健福祉事務所は、この研修会の内容をまとめたハンドブックの作成を企画。地元の医療・介護関係者を集めた検討委員会を立ち上げ、現地の実情を織り込みながら、分かりやすく嚥下ケアのノウハウが伝わるよう協議を重ねている。支援活動に参加している同大の小山善哉助教は、「地元支援者の嚥下ケアのスキルアップに少しでも役に立てばと考えている。被災者の誤嚥防止につなげたい」と話している。
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