健康な血管は、イキイキしています。しかし、知らず知らずのうちに血管は内側から変化し、動脈硬化が進んでいきます。当施設で行う検査は、この血管の内側がイキイキしているかどうかが簡単にわかるものです。健康ですこやかな生活を送るためには、今の血管の状態を知ることが大切です。
食生活の変化は糖尿病だけでなく、高血圧、脂質代謝異常を増加させ、それぞれが動脈硬化を進展させます。さらに肥満者が両方を合併して起こし、上記の危険因子を有すると、
年齢が若くても心筋梗塞、脳梗塞などの循環器血栓症を発症して一命に関わる危険が増します。生活習慣を改善して、口腔内の歯周病菌の除菌とオーラルケアを正しく行うと、300日ぐらいで動脈硬化が劇的に改善するというレポートもあります。
動脈壁の内皮細胞への影響は、歯周病菌の体内侵入による影響も大きいようです。FMD検査は、腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡張するかを超音波でみる検査です。血管内皮機能が低下していると広がりが悪くなります。
歯肉ポケット内の歯周病菌が体内血液中に侵入するのです。歯周病予防、虫歯予防をするため、歯と歯の隣接面と歯周ポケットに溜まるバイオフィルム(細菌の膜)を除菌し、増加させないことが大切です。毎食後フロスでお手入れをしてポケット内細菌を増やさないようにしましょう。歯周ポケット内の粘膜面積は手のひらほどの大きさにもなります。