塹壕口内炎(ヴァンサン感染症、急性壊死性潰瘍性歯肉炎)は、非接触感染性の歯肉炎で、痛みと発熱を引き起こし、疲労を感じさせることもあります。痛みと発熱を引き起こし、疲労感を伴う。現在はまれな病気だが、軽症の感染症は、比較的多く発生しているようだ。一般的に、免疫システムに障害のある人だけが重症化する。
これは塹壕口内炎とも言うようですが、第一次世界大戦の塹壕戦をやっていた兵士に見られた潰瘍性の歯肉炎だそうです。出血痛み、発熱などがあるそうです。問題は、東北大震災でこれが再び多数報告されていることです。このことは東北の友人から聞いたのと、さらに日本歯周病学会でも話が出ました。
どうやっても口腔内を清潔に出来ない状況が続くという可能性は、緊急時には有り得ることです。全身の衛生も、あるいは栄養補給も不十分となればやむを得ないでしょう。しかし、だからこそ、でしょう、日常から虫歯や歯周病は管理して、健康な状態を維持するのが大切だということ。
そして子供は、これらの管理はもちろん、なりにくい口腔内環境をあらかじめ整えてあげることです。歯並びが悪いなども、このことにはとても不利に働きます。可能であればなんとかしてあげたいものです。緊急時には歯どころではない、と昔は私も思っていましたが、どうも違うような気がします。緊急時だからこそ歯が命。歯が悪かったら栄養補給も出来ない可能性が上がります。
原因は、口の中の無害な細菌が異常増殖すること。歯磨きが不十分で、口の中が不衛生になると発症する。その他の誘因は、肉体的・精神的ストレス、偏った食生活、睡眠不足などだ。特に歯肉炎やストレスの多い人に発生することが多い。また、煙草を吸わない人より吸う人にはるかに多く発生する。
初期症状では、歯肉が突然痛くなり、不安、疲労、口臭などの症状が現れる。歯と歯の間の歯肉の先端が侵され組織が死に、灰色の層で覆われる。歯肉は出血しやすくなって食事の時に痛くなり、あごの下のリンパ節が腫れて、微熱が出る。