血管は必要に応じて伸び縮みし、血液の流れる量を調整しています。動脈硬化はこの血管が硬くなって柔軟性を失い、伸び縮みできなくなる状態です。進行すると血管が狭くなり、血液が流れにくくなってしまいます。勢いよく流れてくる血液が、硬く脆くなった血管にあたり、血管が破裂したり、血液の流れを食い止めて血管の一部が突き出して風船のように膨らむことがあります。これが動脈瘤です。
硬くなった血管の多くはカルシウムとコレステロールが多く含まれています。カルシウムがコレステロールを血管の壁に付着させる役割をしているためです。こうしたことは血液中のカルシウムイオンが不足したため、骨から溶け出してきたものです。
カルシウムは、脳神経細胞の異常な興奮を鎮めます。イライラ、不安、ノイローゼや不眠症、体力の回復にもカルシウムは大変必要なミネラルです。食生活の欧米化により、年々糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病等の成人病が増加しています。成人病を防ぐには、まずカルシウムの補給による体質改善を考えましょう。
カルシウムが不足すると、一度かかった病気はなかなか治らず長引きます。ゼンソク、蓄膿症や痔などの慢性病には、カルシウムの補給による内面からの体質改善が第一です。
カルシウム不足で体質が酸性化すると、歯と骨の中のカルシウムが溶かされ、逆に組織中に沈着します。骨折や虫歯、動脈硬化の防止にはカルシウムを充分補給することが大切です。
カルシウムが不足すると、刺激に対して体が過敏になり皮膚の抵抗力が弱ります。湿疹、皮膚炎、じんま疹、水虫などの治療にはカルシウムが欠かせません。筋肉の縮小にはカルシウムが重要な役目を果たします。神経痛、リウマチの治療や発育ざかりのお子様には、カルシウムの補給が大切で
す。
カルシウムが不足すると、妊娠、胎児の成長、安産か否か、授乳、産後の体力回復に影響がでる。老人ボケになった人の脳神経細胞には、カルシウムが沈着しているが原因は全身的なカルシウム不足。動脈硬化や心筋梗塞はカルシウムが動脈内壁に沈着しておきるが、原因は全身的なカルシウム不足。
カルシウムが不足すると、血小板が固まりにくくなり、出血したときに血がなかなか止まらない。カルシウムは腸内の脂肪を吸着して捨てる一方、情緒を安定させて異常な食欲を抑えるので、肥満防止に役立つ。不足すればその逆になる。カルシウムが不足すると免疫力が低下するので、病気にかかりやすい。
カルシウムは酒やタバコの害を防ぐ。カルシウムは細胞を活性化するので、肝臓病を予防し、腎臓機能の低下を防ぎ、結果として老化を遅らせる。強壮、強精にも役立つ。白内障、女性の更年期障害もカルシウムが深く関係している。
肩凝り、頭痛もカルシウム不足によって起こることがある。カルシウムを十分とることが胃ガンの予防になる。不足すると胃ガンになりやすい。カルシウムは、尿酸が過剰になって酸化傾向を強めた血液を弱アルカリ性に戻し、痛風の痛みを消す。