近テレビのCMなどでよく耳にするようになった“プラーク”ですが、プラークとは、歯の表面や歯と歯の間に付着した汚れ(食べカス)と、それをエサにして増殖した細菌のかたまりのことです。このプラークからは、『毒素(酸)』が排泄され、その毒素によって歯が溶かされると虫歯、歯肉(はぐき)に炎症を起こしたり歯を支えている骨が溶かされると歯周病になります。そしてプラークが歯に付着している限り、虫歯や歯周病はどんどん進行していきます。
プラークはとても“ネバネバ”していて歯と強固に付着しているため、嗽(うがい)だけでは落とすことが出来ないので、丁寧な歯ブラシによる清掃が重要となります。
虫歯になっても特に痛みがなければ大丈夫と思っている方は多いのではないでしょうか。虫歯を見つけてもすぐに歯医者に行かずに放置している方は虫歯の本当の怖さを知らないのかもしれません。
虫歯を治療せずにそのまま放置してしまうと、歯を抜かなければいけない状態にまでなってしまいます。虫歯の原因は歯垢が溜まってしまうことにあります。歯垢というと食べカスというイメージがありますが、実は細菌のことなのです。そしてこの細菌は虫歯の原因となる「酸」を作りだします。
虫歯ができてしまうと日常生活の様々な場面で支障をきたしてしまいます。虫歯によって美味しい御飯が食べられなくなり、痛みがひどくなると勉強や仕事に集中できず、夜に眠る事すら出来なくなってしまうかもしれません。
病的には、やはり糖尿病を助長させたり、血栓を作って脳梗塞や心筋梗塞などの要因になることもあります。
また、まれですが、前癌病変(癌の一歩手前)になったり、口腔癌(舌癌など)になってしまうこともあります。
あとは、教えるだけでなく、考えさせて意識の変容を図るのも大事だと思います。たまに説明で使うのは、
・虫歯は腐っています。それを飲み込んでしまうのはどうでしょう。
・膿が絶えず出ている状態です。膿を飲み込んでいることを想像してみて下さい。 など…。大抵嫌~な顔をします。
こういったタイプの人は、身内よりも他人から言われたほうが説得力があるんです。
まずは歯科医院に足を向かせるよう 頑張ってみてください!