脱毛症の診断は眼で見るパターン診断も有用です。ある程度のことは見た目のパターンでも推定できますが、診断に有用なものに、頭皮診断機、病理組織診断法があります。今日は脱毛症の種類を紹介させていただきます。
前頭部と頭頂部にパターン化した脱毛・・・・男性型脱毛症
明らかに他と比べて細い毛髪の割合が多く見られます。毛の直径の不均一性が見られます。また、毛孔周囲の色素沈着、少数の黄色点がみられます。
瘢痕性脱毛症
毛孔消失、毛孔周囲紅斑、毛孔周囲鱗屑がみられます。オフィアシス円形脱毛症ではfrontal fibrosing alopeciaと似ていてトリコスコピーでも鑑別が難しいです。
トリコチロマニア(抜毛症、抜毛癖)
抗しがたい衝動で自ら毛を引き抜くことで脱毛斑ができます。従って引き抜くことによってみられる所見を注意して見分けることが必要です。