口臭の原因の一つとされる舌苔(ぜったい)とは、タンパク質や細菌または食べカスなどが結合し、舌に沈着したもので、舌の表面が白い苔のようなものです。これらが細菌によって分解され、揮発性物質(メチルメルカプタンなど)が発生すると「口臭」の原因となります。
誤解があるとまずいので、最初に言っておきたいのですが、舌苔というのは確かに口臭の原因の一つでもあります。しかし、舌をきれいにしたからといってすぐに口臭がなくなるわけではありません。舌苔があっても臭くない場合もあるし、体の調子が悪ければ、いくら舌をきれいにしてもすぐにまた汚れてしまうこともあります。舌の表面には乳頭という小さな突起がたくさんあってデコボコしています。ここに汚れがたまり、細菌が繁殖すると、白色や黄色や褐色のこけのような「舌苔」がくっつきます。口腔内カメラでよく検査しましょう。
正常な状態でも舌の表面はうっすらと白い舌苔が少し付着していますが、舌苔が分厚くなると口臭の原因になったり、ひどくなれば味がわからなくなったりします。舌苔はお手入れ不足のほか、口の中の乾燥、全身疾患、薬の服用、疲労などによっても増えます。
また、高齢者では、加齢によって乳頭の角化して伸びるため、舌苔がつきやすくなります。 ちなみに舌の表面のヒダを広げるとなんと畳8畳分の広さになります。もし畳8畳分に舌苔がたくさん溜まってしまったら……それは、悪臭を放つのも当然です。口臭の原因の大半はこの舌苔と言われていますから口臭ケアには舌苔ケアが必須というわけです。
舌の表面に付着した白っぽいネバネバしたものが舌苔と呼ばれるものです。舌苔はプラークと歯周病と並んで口臭の原因となっています。舌苔は細菌や食べかす、剥がれた舌の粘膜などです。舌の表面にある粘膜の小突起に残った食べかすに細菌が増殖することで、舌苔がたまります。それが細菌によって分解され、悪臭を発するのです。超音波スケーラーは大切です。