酸蝕歯を防ぐには、酸性の強い飲食物を頻発に口にしないことです。ちなみに一番酸性度が強いのがコーラ 。なんとPH2.2(歯が骨が溶ける〜〜)ポカリスウェットもPH3.5(スポーツの後乾いた口で飲んだら・・・)歯科x線でよく検査しよう。
ビールはPH4.0(毎日たくさん飲んでませんか?)と、PH5.5をはるかに下回っています。四ヶ月おきに、きちんと定期検診にいらして下さる患者様が、毎回虫歯が発見される。一日三回歯磨きしているのに、なぜだろう、という話しになりました。食生活をリサーチすると、間食が多い。
また、毎日ワインPH3.4の酸性度の高いお酒を飲む。さらに健康のために、黒酢ドリンクPH3.1をよく飲んでいらっしゃいました。
「ドライマウス」とは、さまざまな原因で唾液の分泌量が減り、「口が乾く」「喉が渇く」 「口の中がザラザラする」「ヒリヒリ痛む」「ネバつく」「味覚がおかしい」などの症状を引き起こす症状です。 目に現れる「ドライアイ」同様、近年徐々に注目され、症状を訴える人が増加しています。
ドライマウスの原因は、唾液腺自体の機能障害(シェーグレン症候群)によるもの、 抗精神病薬・抗うつ薬などの薬によるもの、恐怖やストレスによるものなど多彩で、 専門医による問診が重要とされています。
では、どのようなことが原因で酸蝕歯になってしまうのでしょうか。酸蝕歯の原因には内因性と外因性があります。
身体の内部から生じる酸が原因となります。内因性の病因として、塩酸からなる胃液が関連しており、反復性嘔吐、胃酸の逆流、食物の反芻癖などがあります。
通常、胃液が口腔内に逆流することはないですが、疾患、薬物、アルコールなどの作用により、口腔内に逆流します。pH1.0~2.0の強酸性である胃液が口腔内に逆流することにより、歯は簡単に溶けてしまいます。
身体の外から摂取する飲食物や薬剤が原因となります。酸蝕歯の可能性の高い飲食物とは炭酸飲料、柑橘類、サラダドレッシング、酢漬けの食品、梅酒、ワインなどです。強い酸を含む飲食物を毎日、頻繁に摂取する習慣があると、酸と歯が接触する時間が長くなり酸蝕のリスクが高まります。最近は健康意識が高まり、クエン酸や黒酢ドリンクを毎日摂る人も増えており、身体には良くても歯には悪いということもあるので注意が必要です。超音波スケーラーは大事です。
その他にビタミン剤やアスピリン、鉄剤などの酸性の薬剤などが酸蝕を引き起こす可能性があると言われています。
酸蝕歯を予防しよう!
・ すっぱいものを食べたあとは30分ほど歯磨きを控える
・ 赤ちゃんに哺乳瓶でジュースを飲む習慣をつけない
・ 口が渇いているときは酸性の飲み物を避ける
・ 酸性の飲食物を口にしたらそのあとすぐ水やお茶を飲む
・ フッ素入りの歯磨き剤やジェルを使う
このように健康のために続けていたものが、歯に悪影響を与えてしまうケースは少なくありません。酸蝕歯の原因となる酸性飲食物は、上記のとおり私達の食生活に深く根付いた身近なものです。予防には、食生活の習慣を見直して、過剰摂取や不適切な飲み方、食べ方を改めることが大切です。