一般的に使われる歯槽膿漏または歯周病という言葉は、歯茎の病気の総称で、軽度なものから重度なものすべてを含んだ意味で使われています。抜歯の対象になるのは、このうち中等度から重度のものですが、原因の除去や骨の再生、固定という治療法を組み合わせることで、 このうちの何割かの歯が抜かなくてすむようになってきました。
15年程前までは歯周病で歯をなくす人が多かったのですが,最近は歯が極力残せるようになったこともあって歯を割る人が多くなってきました.歯の根にヒビがはいったり割れたりしたら,その部分にもよりますが,歯を抜かなければなりません.仮に歯がなくなったとしてインプラントを入れても硬固物を噛む癖があれば,歯槽骨が壊されて2~5年でどのようなインプラントもダメになります.
過去の常識では、柔らかい象牙質を補強するためには、硬くて丈夫な材料を用いるべきだという考えが浸透しており、人工的な土台の支柱には金属が用いられてきました。グラスファファイバー製の支柱は金属の支柱に匹敵する強度を持ち、象牙質と近似した適度な弾性を持っているため歯質へのダメージを軽減することができ歯根破折を防ぐことができるのです。