歯科用拡大鏡とは、歯を拡大してみることの出来る巨大なメガネのようなものです。拡大鏡を使用することによって、肉眼では見ることの出来ない歯の細かい凹凸や、隠れた根管、補綴物のフィットの状態など様々なことが分かるので、診断能力が大幅に向上し、より精密な治療を行うことが出来るようになります。
拡大鏡には様々な種類がありますが、サージテルやEyeMag(コプルーペ)という拡大鏡が特に有名です。なぜ拡大鏡を使用しない歯科がほとんどなのでしょうか?こちらのサイトでは拡大鏡は標準装備に思えるのですが。
拡大鏡を使うと、必然的に治療時間が長くなります。細かいところまで見えて、その分丁寧になるので、多くの歯科医院は保険治療がメインなのですが、保険では数をこなさないと経営が成り立ちません。
無論です。でも、歯科大学の入学試験にも歯科医師の国家試験にも器用不器用の試験は無いのです。と、言うことは・・・・・です。(内緒ですが。)無論、私は器用ですよ。これは声を大にしていえます(笑)。
しかし、器用不器用は患者様からはなかなか判断しずらいのではないでしょうか。無理もありません。どうしたらお分かりいただけますでしょうか?私どもも、より多くの情報を発信し患者様に客観的に判断していただけるよう努力が必要だと感じています。
ですから、本当は歯科用ルーペを使って治療をしたほうが良くても、経営的な問題で使えない、あるいは、治療にそこまではこだわっていないということだと思います。拡大鏡・マイクロスコープ保有率は異常ですので、あまり参考にはされないで下さいね^^;拡大鏡を使用しなくても、インレー、クラウンなどの補綴治療はうまくやってもらえるものなのでしょうか?
私は歯科専用の拡大鏡サージテルの5倍を常時使用しています。最近ようやく拡大鏡を使用している先生が増えてきました。私は5年以上前から使用しておりましたが、当時はまだその重要性に気づいている先生が少なかったように感じます。
私は歯科 ルーペの使用のパイオニアとして、日本の歯科治療の発展に少しでもお役に立てればと思い、サージテルの販売元(オーラルケアー社)のDVDにも出演し、拡大鏡下での歯科治療の必要性をお話ししたこともございます。
個人的には拡大鏡を使わない歯科医師の技術は信用できないと感じています。個人的には絶対にあったほうが良いと思いますが、無くても上手にされる先生はいらっしゃると思います。ただ、そういった先生を客観的に見分けることは不可能ですので、患者さんが客観的に判断できる指標として、
・歯科用拡大鏡
・担当衛生士制
・ラバーダム
などを挙げています。でも、歯医者さんの間でも有名どころの先生は、ほとんどの先生が拡大鏡やマイクロスコープは使っていますよ。