喫煙が歯周組織に与える影響

タバコの煙には、ニコチンやタール、一酸化炭素をはじめとする数百種類の有害物質が含まれています。喫煙が、がんや心臓病、脳卒中、高血圧など多くの病気に悪影響を与えることはよく知られていますが、タバコの煙が最初に通る口の中も、その影響を免れることはできません。日本歯周病学会によると、喫煙者は非喫煙者に比べて2~8倍も歯周病にかかりやすいといいます。

 

1毛細血管が収縮して歯肉(歯ぐき)の血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に供給されなくなる。

2唾液の分泌が少なくなり、う蝕(虫歯)や歯周病の原因菌が増殖しやすくなる。

3体の抵抗力が弱まり、傷ついた歯周組織を修復する能力が低下する。

日本歯周病学会の歯周病分類(2006年)では、喫煙関連歯周炎(periodontitis associated with smoking)と診断します。

 

歯肉(歯ぐき)からの出血は、歯周病を発見するサインの一つです。ところが喫煙すると歯肉(歯ぐき)の血流が悪くなるため、歯肉(歯ぐき)が炎症を起こしても出血しにくく、かつ、歯肉(歯ぐき)もメラニン色素が沈着し黒ずむため、炎症反応をわかりづらくし、自覚を遅らせ知らない間に症状が悪化して歯を失う恐れがあります。

 

また、喫煙者は歯周病の治療効果が得られにくいことがわかっており、非外科治療、外科治療(歯周組織再生治療,インプラント治療を含む)の経過も思わしくありません。歯周病は成人が歯を失う大きな原因ですが、喫煙者が歯を失うリスクが高いことを裏付けるデータがあります。

 

厚生労働省や日本歯科医師会が推進する「8020(ハチマルニイマル)運動」では、高齢になっても自分の歯で不自由なく食事を楽しめるよう、80歳になっても20本以上の歯を保つことを目標にしています。

 

国立がん研究センターの多目的コホート研究によると、現在または過去に1日に21本以上タバコを吸う男性が9本以上歯を失う(歯が20本以下になる)リスクは、非喫煙者の約2倍。なかでも過去に31年以上喫煙経験のある人では、非喫煙者に比べて約3倍も歯を失うリスクが高くなるという結果が出ました。

 

この調査で、喫煙本数が多いほど、また喫煙年数が長いほど歯を失うリスクが高まる傾向が確認されました。調査対象のなかで女性の喫煙者が少なかったことから、女性に関しては分析を行っていませんが、男性と同様の結果が予想されます。喫煙者が歯を失うリスクが高いことは、そのほか国内外のさまざまな調査でも明らかになっていますし、受動喫煙でも歯周病のリスクが高まるという報告もあります。

 

喫煙は歯周病だけでなく、歯の着色や歯肉(歯ぐき)の黒ずみ、口臭も引き起こしますから、お口の健康を守るためには禁煙が欠かせません。禁煙をすると数週間で歯肉(歯ぐき)の血流に改善がみられるなど、歯周病のリスクは確実に軽減します。

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