フェイシャルプランとは、「歯並びを整えるだけでなく、バランスのとれた美しい笑顔を」と願う患者様のための治療技術です。わたしはずっと世界の最先端の治療技術を追いかけてきました。HI スピード矯正もほぼ完璧にこなせるようになった現在、さらに一歩進んでフェイシャルプランの最先端の技術を学んでいます。
矯正によって口もとが美しくなるように、歯を動かすだけでいいのか、それとも顔全体のバランスをとるためにアゴの治療も必要なのかなど、具体的な治療内容について説明し、一緒にプランニングしていきます。日本の矯正界ではなじみが薄いですが、早くから患者様の要望をとり入れ、自然な美しさを追求しております。スイスリーディングクリニックのメンバーで、世界でも第一人者であるDr.Triacaのもとで学んでいます。年間20~30症例の実績があります。
顔を横から見て、鼻とアゴの先端を結んだ線をEライン(エステティックライン)と言います。Eライン上に沿って、口もと、アゴの両方がきれいに並んだ状態が一番美しいと言われています。もちろん、人それぞれ好みがありますので、一人一人に合ったご希望のラインに近づける為にどんな治療法が最適かを考えます。
フェイスラインをつくるフェイシャルプラン矯正は、美容整形のジャンルと思われがちですが、本来はそうではありません。顎や口元のラインは歯、歯槽骨、顎骨などと密接な関係があり、歯や顎の機能と切り離すことはできないのです。ですから、フェイスラインを整えるときも、これらの機能を十分に考慮して行わなければなりません。歯科の知識に乏しい美容外科では、形はきれいに整っても、歯や顎の機能がおざなりにされてしまうこともあります。
患者さんのなかには、いろいろなケースがあります。たとえば、乳歯が生え変わらず、その下に永久歯が埋まったままだったり、歯の数が少なかったり、歯の根が短くなっていたり、歯肉や歯槽骨が衰えていたり……。こういうことを解決し、歯の機能を維持しながら、顎の形をきれいにする手術を行わなければならないのです。
さて、私が学んでいる顎の手術の先生は、世界的に有名な顎顔面外科医、ドクター・トリアッカ(スイス・ピラミッドクリニック)です。彼がアンカー用ミニプレートインプラントの発案者であることはすでにご紹介しましたが、フェイシャルプランの世界でも第一人者で、世界中から引きも切らずに講演の依頼があります。私は年に一カ月ほど、定期的にプライベートレッスンを受けています。
私の年間の長期休暇は、すべてこうした海外での研修や国内での講演に当てられています。この研修には莫大な資金がかかりますが、そのおかげで、日本ではまだだれもできない超一流の技術を身につけることができます。世界最先端の治療が日本で、当院で受けられれば、患者さんの選択肢はさらに広がり、より満足度の高い治療を受けていただくことができます。