ある歯科用品の調整及び性能紹介である。
簡易な調整作業によって、複数の歯科用インスツルメントが常に術者の作業に適正な位置に向くよう、且つ、インスツルメント同士が干渉せず、取出し及び戻し作業に支障を来たさないよう保持し得る歯科用インスツルメントホルダーと、これを用いた歯科診療用トレーテーブル及び歯科診療用ユニットを提供することを目的とする。 複数のインスツルメント保持部材9〜13を備えた歯科用インスツルメントホルダー4であって、前記複数のインスツルメント保持部材10〜12の夫々が、ホルダー基体40に対して支軸10a〜12aを介し該支軸10a〜12aの軸心周りに回動可能且つ並列状態で支持されると共に、連動部材19を介して相互に連結され、前記連動部材19の作動によって、前記複数のインスツルメント保持部材10〜12が、夫々の前記軸心周りの回動を伴い一斉にスイング揺動し得るよう構成されていることを特徴とする。
目的
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、複数の歯科用インスツルメントが常に術者の作業に適正な位置に向くよう、且つ、インスツルメント同士が干渉せず、取出し及び戻し作業に支障を来たさないよう保持し得ると共に、その調整作業が簡単に行うことができる歯科用インスツルメントホルダーと、これを用いた歯科診療用トレーテーブル及び歯科診療用ユニットを提供することを目的とする。
効果
第1乃至第3の発明によれば、複数のインスツルメント保持部材のそれぞれに対して、歯科用インスツルメントが取出自在に保持可能とされているから、術者は診療態様等に応じた歯科用インスツルメントを適宜取出して診療等の作業を実施することができる。そして、複数のインスツルメント保持部材が連動部材を介して相互に連結され、該連動部材の作動によって、前記複数のインスツルメント保持部材が、夫々の前記支軸周りの回動を伴い一斉にスイング揺動し得るよう構成されているから、ホルダー基体を静止させた状態で、即ち、歯科診療用トレーテーブルを静止させた状態で、複数のインスツルメント保持部材の相互の位置関係を維持して、これらに保持される歯科用インスツルメントの向きを適正に調整することができる。従って、歯科用インスツルメントの向きを調整したことによって、一部のインスツルメントが術者から遠ざかったり、扱い難い位置に変位したり、更には取り出しの際に術者にストレスがかかったりするようなことがない。また、インスツルメント保持部材毎に方向調整するというような煩雑さも伴わない。特に、歯科診療の場合、術者は歯科診療台に仰臥する患者の頭部周りを、所謂3時の位置、12時の位置、更には9時の位置間で移動し、その都度歯科診療用トレーテーブルを術者の扱い易い位置に引き寄せて診療作業を行うが、本発明のように、前記歯科用インスツルメントホルダーが該トレーテーブルに設けられていると、該トレーテーブルと各歯科用インスツルメントホルダーとの相対位置は、術者との関係で常に適正な位置に維持され、患者等との関係で、歯科用インスツルメントホルダーに保持されたインスツルメントの向きを調整する際、これらが一斉に調整されることになり、極めて合理的である。しかも、歯科用インスツルメントの向きを簡易に調整することができるから、調整によって診療作業の流れが妨げられることもない。
その上、手術する人の利き腕に関係なく適当な場所への調整が可能ですので、歯科用用品ホルダー及び歯科診療用デスクの製造の合理化ができる。