分类目录归档:健康話題

歯科材料

近年の科学や技術の進歩は著しいものがあります。ここ十数年の間に歯科材料の中で重要な位置をしめるようになったものに、光硬化型<ひかりこうかがた>材料と呼ばれるものがあります。これは光をあてることで、液状やペースト状のものが固まる性質をもったもので、接着用のセメントやプラスチック系材料に応用されています。 光で固まる材料は、歯科材料ばかりではなく印刷や建築材料等、色々な分野で活用されています。30年程前にはじめて歯科で実用化されたときは、紫外線をあてて固めるタイプのものでした。 これは紫外線の悪影響が心配されたため、現在用いられているものは、目にみえる無害な光線で固まるように改められ、主に青い波長の光が用いられています。最近、歯科医院に通院した方の中にはピストル型や、筒の先から青白い光が出る器械を目にした方があるでしょう。これが材料を固めるための光を出す、光重合機<ひかりじゅうごうき>という機械です。 いままでのセメントやプラスチックは粉と液、液体と液体、ペーストとペースト等の2つのものを混ぜたり、練ったりした後、一定時間が経過すると化学反応で固まるものでした。ある時は早く固まりすぎたり、逆に固まるのに時間がかかりすぎたりと、不便な面がありました。 光で固まる材料では、例えば虫歯の治療に用いるプラスチックでは、光をあてるまでは、きれいに形を整える操作時間に十分な余裕があり、その後、光をあてると数秒から数十秒でスピーディーに固まるという利点があります。 しかし、材料が厚くなったり、色の濃い場合は光が深いところまでとどかず、固まるのが不完全になる可能性があります。また、材料は光をさえぎる場所や容器に十分注意して保管しなくてはなりません。

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細菌性膣炎

卵巣機能低下、持続する出血、過度の性的刺激、膣内の異物や免疫力低下によって、一搬細菌が増る値する非特異的膣炎と真菌、トリコモナス、クラミジア、淋菌などの特異的な膣炎に分けられます。症状は、帯下の量の増加、臭い、色の変化、膣内のかゆみや痛み、外陰部のかゆみ、下腹部痛等さまざまです。診断は、内容物の視診、鏡検、培養等によって行います。治療は、原因となる菌によってさまざまなお薬を使用しますが、内服薬と膣剤による治療がほとんどです。 原因はさまざまですが、炎症により外陰部にも症状が出ます。膣、外陰部に炎症が起こると、股の付け根部分のそけい部のリンパ節の腫れなどの症状を引き起こします。妊娠中や、抗生剤などを使用した時など、免疫力が低下している時などは、カンジタというカビの一種に感染することがあります。症状としては、おりものが白い、かゆみなど。治療法としては、抗真菌剤などの塗り薬や、膣座薬などとの併用があります。 萎縮性膣炎は、更年期の方の疾患で、卵巣ホルモン分泌の低下により、膣が本来持っている自浄作用の効果が弱くなり、膣内で細菌が繁殖してしまい炎症を起こすというもの。症状としては、おりものが多いことがあります。治療法としては、女性ホルモンを補うなどの方法があります。 子宮や膀胱や直腸が下がってきて、腟の出口から飛び出してしまった状態。下がり具合が軽くて外に飛び出すほどではない段階を「子宮下垂」「膀胱瘤」「直腸瘤」と言います。見ればすぐに診断できますが、自覚症状としては「腟から何かが出てきている」と感じる方がほとんどです。軽ければ骨盤底筋群体操をしたり、腟内にリングを入れて様子を見ますが、ひどいと手術が必要になります。 子宮脱とは、子宮が元の位置から膣の方へ下がってくる事を言います。悪化すると、膣入り口まで下がってしまうこともあります。原因としては、骨盤内にある筋肉、靭帯の緩みによって起こり、出産回数の多い方、立ち仕事をしている方、力仕事などのしている方などが多いようです。また、塩辛い食べ物の摂取のし過ぎも影響していると言われています。 症状としては、尿が出にくい、膣に違和感があるなどがあります。治療法としては、外科的手術があります。

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舌の病気

舌の病気は発見は、本人も気づきにくく遅れがちだといわれています。痛みなどの症状があれば良いのですが、自覚症状がない場合は、いつの間にか気が付かないうちに病気になっていたということがほとんどのようです。 内臓や体調の良し悪しは、その原因となった臓器とは別の離れたところに症状を現すことがよくあります。舌の不快症状もこれと同じように他の臓器や体調の影響を受けていることが多いようです。 食べ過ぎやカゼ等で胃腸の具合が悪くなると、舌が荒れて白くコケが付いたようになります。食べ物がまずく、舌がざらついて感じられ、やや口臭が強くなるような経験のある方は多いでしょう。これとは別に、熱い食物や飲物で舌にやけどをしたり、酸味・にが味の強いものを食べた後に残る舌の不快感は、うがいをしたり、時間が経過することにより消えていくのが普通です。 舌の痛みには、焼けて熱いような痛みや乾燥してコリコリするような感じ等もあり、これらの痛みを訴える患者さんは少なくありません。舌を誤って噛んだり、口内炎ができたり、ビタミン欠乏症、糖尿病、肝臓病などの原因でも舌に痛みを感じるようです。 また近年、著しく増えているのが更年期の女性や癌ノイローゼ、その他神経症やうつ病の症状の一つとしての舌の痛みです。これら心因性の場合、舌そのものには痛み以外変化がないのが特徴です。舌の表面のザラつきを作っている舌乳頭が、黒い毛のように増殖する場合や、赤く腫れる場合、また逆に萎縮して平らになってしまうこともあります。 これらの原因としては、バイキンを殺す薬の使用や消化器の病気、糖尿病やビタミン欠乏症が考えられます。その他には舌の震えや、部分的、又は全体的なシビレ感やマヒ、舌が無意識のうちに片側によってしまう症状や、悪性、良性の腫瘍、あまり害のない舌のシマ模様やへコミ等、いろいろな症状を示すことがあります。 また「舌痛症」と病名を特定できたとしても、この痛みを取り除く即効性のある薬はないようです。精神的な病である「うつ病」の薬が処方されるようですが、いずれにしても症状が改善されるにはそれなりの時間がかかる病気だそうです。

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文明の歯科病

野生の動物には虫歯も歯周病もありません。では、虫歯や歯周病は人間だけの病気かというとそうではありません。犬や猫など人間に飼われている動物は虫歯にも歯周病にもなります。 人類の祖先であるネアンデルタール人やクロマニヨン人には虫歯や歯周病がなかったと考えられます。木の実や獣の肉などを自分の歯でかみ砕いて食べるほかない食生活では、虫歯はできないのです。 さらにずっと時代が下がって、縄文時代になると、人類が火を使うことを知り、肉や魚は直火で焼いてから食べましたが、それでもまだ調理というほどの技術はなく、また、食べ物も十分にあるというわけではなかったので、獲物の骨など、かたいところも余さず食べたと思われます。 この時代も人々が虫歯や歯周病に悩まされることはなかったはずです。人が食べ物を煮炊きし、やわらかくして食べるようになった時から、人類の虫歯の歴史がはじまりました。日本では、江戸時代の初期にすでに入れ歯があったことが知られています。徳川家康も木製の入れ歯を使っていたそうです。 また、人類がやわらかいものを食べるようになって受けた影響は歯だけではありませんでした。また、最近では歯並びの悪い人や親知らずが生えない人も増えているといわれます。それもこれも、あごの骨格が小さくなったことと関係があるようです。人類がようやく煮炊きを覚えたころに比べて、現代は、また一段と、よくかまなければ食べられないようなものが減っています。未来の人類の歯は、果たしてどういうことになるのでしょうか?

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肥満と歯周病に関する

肥満は脂肪の塊です。脂肪細胞がサイトカインの仲間であるアディポカインといった炎症性の物質を出すのですが、それが血液を介して歯周組織に回って来ます。つまり炎症があるのと同じ状態になってしまうのです。そういった作用が口腔内の歯周病などの炎症を更に悪化させます。 歯周病から肥満になるかというと、そちらはまだ分からないのですが、肥満の人は歯周病を悪化させるという矢印はよく分かります。糖尿病の場合には、糖尿病により局所での免疫機能の低下が起こります。歯周病は一種の感染症ですから、免疫が低下した状況では感染症がどんどん進んでしまいます。 さらにそこで炎症が起こる。炎症性のサイトカインが出て来る。サイトカインのひとつであるTNF-αが今度はインスリンの抵抗性を上昇させてしまう。さらに、糖尿病が悪化し、歯周病の増悪につながるという悪の循環に陥ってしまいます。そこまではよく言われているのですが、現在はもう少し細かいところまで突き詰めているという状況です。 患者さんの高齢化が進むに連れて、他の疾病をお持ちの方も増えているかと思いますが、現状はいかがでしょうか。大学病院ということもあって、高齢者の方、有病者の方は多く来院されます。また、ここ何年かの患者さんの層と、10年、20年前のそれとは全然違いますね。 服用しているお薬や、他の疾患を気にする必要が高まっているかと思います。そうですね。ただ、患者さんは自分からは仰らないことも多いです。いかに聞き出すかが重要です。患者さん自らが意識して頂く為にも、新患でいらした際にアンケートに記入して頂き、今度は問診。医療面接になりますけど、そこでも全身の状態をまず聞く。通院しているかどうか。 歯周病の場合には全身状態の問診、これは絶対必要です。あと、家族歴。おじいちゃん、おばあちゃん、子供くらいまで、どういう状態なのか絶対に聞くべきです。それから、服用している薬を聞いてすぐわかる様に、手元に薬の一覧や薬に関しての書籍などを置いておく事をお勧めします。 鹿児島大学病院の歯周病科に在籍していた時に、歯周病科で治療を行っている患者さんがどういった疾患を持っているかあるいは罹っていたか調査したことがあります。そうしましたら40歳代で半分の患者さんが何かしらの疾患を、例えば糖尿病なり高血圧症などを、50歳代で3分の2、60歳代で5分の4程度といった罹患率が出ました。

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くも膜下出血の原因

脳卒中の約10%を占めるくも膜下出血は、突然に命をおびやかす、極めて怖い病気です。頭部外傷に伴う外傷性くも膜下出血については、本稿からは除外して、脳血管障害としてのくも膜下出血について解説します。 くも膜下出血の原因として、最も頻度が高く、よく知られているのが脳動脈瘤の破裂です。他に、脳動静脈奇形からの出血などがありますが、ここでは頻度の高い脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血に焦点を当てて取り上げます。脳動脈瘤は約2~3%の人が持っているとされ、その破裂率は年間に0.7~2%とされています。年間に10万人中10~20人がくも膜下出血を発症するといわれています。 くも膜下出血の治療の難しさは、開頭手術あるいは血管内治療(「脳卒中の急性期治療」、「未破裂動脈瘤」参照)によって動脈瘤の処置を無事に終えたとしても、それは初期治療の1つのヤマを越えたに過ぎず、まだまだやっかいな問題が控えているところにあります。 すなわち、くも膜下出血に特徴的な脳血管れん縮という、脳の太い血管が細くなる現象がしばしば起こるため、この時期に脳梗塞をいかにくい止めるかという課題をクリアする必要があるのです。通常、脳血管れん縮は出血後4~14日の間に起こり、その現象は7~10日ぐらい持続します。 したがって、くも膜下出血の治療は発症してから2~3週間はずっと緊張感をもって集中的に行われ、発症1カ月したところでやっと一段落といった感があります。水頭症といって、脳脊髄液の循環や吸収が障害されることによって起こる合併症が生じた場合には、さらに脳室・腹腔シャントという手術を行って治療するのが一般的です。 最も典型的な症状は、よく、「ハンマーで殴られたような」とか、「今まで経験したことのない」と表現される突然の頭痛です。「風邪をひいたような頭痛」を訴えることもありますが、ほとんどが前者のような激しい突然の頭痛を呈します。 さらに、出血の程度により、脳圧が上がり、呼吸が止まって即死する方、意識障害を起こして救急車で搬送される方から、比較的軽症で、頭痛のみを訴えて日中の外来を歩いて受診する方まで重症度は様々です。 軽症例を除きますと、通常は救急車で病院に搬送されることが多く、しばしば脳圧上昇を示す血圧上昇や嘔吐がみられます。動脈瘤が再破裂を起こすと通常は重症化します。消化管出血や肺水腫などを合併することもあります。  

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食生活の変化

健康な血管は、イキイキしています。しかし、知らず知らずのうちに血管は内側から変化し、動脈硬化が進んでいきます。当施設で行う検査は、この血管の内側がイキイキしているかどうかが簡単にわかるものです。健康ですこやかな生活を送るためには、今の血管の状態を知ることが大切です。 食生活の変化は糖尿病だけでなく、高血圧、脂質代謝異常を増加させ、それぞれが動脈硬化を進展させます。さらに肥満者が両方を合併して起こし、上記の危険因子を有すると、 年齢が若くても心筋梗塞、脳梗塞などの循環器血栓症を発症して一命に関わる危険が増します。生活習慣を改善して、口腔内の歯周病菌の除菌とオーラルケアを正しく行うと、300日ぐらいで動脈硬化が劇的に改善するというレポートもあります。 動脈壁の内皮細胞への影響は、歯周病菌の体内侵入による影響も大きいようです。FMD検査は、腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡張するかを超音波でみる検査です。血管内皮機能が低下していると広がりが悪くなります。 歯肉ポケット内の歯周病菌が体内血液中に侵入するのです。歯周病予防、虫歯予防をするため、歯と歯の隣接面と歯周ポケットに溜まるバイオフィルム(細菌の膜)を除菌し、増加させないことが大切です。毎食後フロスでお手入れをしてポケット内細菌を増やさないようにしましょう。歯周ポケット内の粘膜面積は手のひらほどの大きさにもなります。  

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キシリトール

ガムやタブレットなどの商品名としても使われているキシリトールは、もともとは糖アルコールの一種で、5個の炭素を持つ甘味炭水化物を意味しています。この甘味炭水化物であるキシリトールの仲間には、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどがあり、これらは多くの食品に用いられています。 厚生省はキシリトールを食品添加物として使用すること許可しました。実はそれ以前から、キシリトールは輸液(点滴剤)に含まれる炭水化物として10年以上使用されてきました。 すなわちキシリトールは、体の中に直接入れる薬品としても、口から食べる食品添加物としても安全であることが証明されています。アメリカ合衆国の食品衛生安全局も、キシリトールを1日の摂取量に制限を与えない食品として扱っています。 むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないことから、むし歯の原因にならない甘味料は数多く存在します。糖アルコールはその代表であり、基本的に全ての糖アルコールはむし歯の原因にはなりません。しかし「むし歯の原因にならない」と「むし歯の発生を防ぐ」は、全く意味が異なります。 むし歯の発生を防ぐ(むし歯予防)効果の最終的な判断は、長期的な臨床研究で証明されなければなりません。すなわち、「何故むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないのか?」「歯の再石灰化を促進するのか?」などを明らかにするだけでなく、その材料を使ったグループは使わなかったグループに比較して、むし歯の発生が少なかったことを証明することが必要です。 多くの長期的な臨床研究から、むし歯予防効果を証明した甘味料は少なく、キシリトールと、いくつかのキシリトール研究でコントロール(対照)として用いたソルビトールだけです。さらに、ソルビトールよりもキシリトールの効果が優れていることも証明されています。現在まで行われてきた、キシリトールの「むし歯の発生を防ぐ効果」を証明した長期臨床研究の一覧です。 口に入る全ての食べ物に含まれている砂糖をキシリトールに換えて、その食事を2年間続けたむし歯予防効果は、砂糖が入っている食事を食べながら、食後にキシリトールガムを噛む効果と全く同じである事が証明されて以来、食後にキシリトールガムを噛むことが推薦されてきました。 ガムを噛むことだけでなく、キシリトールタブレットやアメなどで、しゃぶっても同じむし歯予防効果が期待できる事も証明されています。赤ちゃんが生まれる前、もしくは生まれてすぐに、お母さんがキシリトールガムを噛むことが、子供のむし歯を防ぐ事も証明されています。

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デンタルインプラント

デンタルインプラントは、入れ歯やブリッジに取って代わる、失った歯を取り戻す審美性の高い歯科治療として広く受け入れられてきました。治療にかかるコストは高いといえど、デンタルインプラントを選択する人も増えています。 しかし、デンタルインプラントは手術や治療後の経過において、一定のリスクが考えられる歯科治療であり、治療を進めて行くにあたっては様々な条件をクリアすることが必要だと言えます。その条件として取り上げられることの多くは、患者さんの健康にかかわること。基礎疾患がないことや、特に糖尿病を持っていないことがデンタルインプラントを行う条件のひとつとされていることが多くあります。 それは、糖尿病が免疫機能を弱まらせ、細菌感染しやすい状態にあるためです。デンタルインプラントも含む外科手術において、傷口からの細菌感染による重篤な炎症などのリスクを大きくしてしまうマイナス面を持っているからです。 つまり、傷が深く、出血も少なくないインプラント治療での最近感染リスクは、手術の傷口の治癒も遅く、しかも細菌に対する抵抗力も弱い糖尿病を抱える人にとって健康な人と比にならないわけです。 デンタルインプラントは失った歯を取り戻す目的の歯科治療ですが、その治療には歯ぐきの深部や骨格にも及ぶ手術を要します。本来の天然歯の骨格と歯根の間には、噛んだ時の負担を和らげるクッションとなる“歯根膜”があるのですが、これは人口歯根であるインプラントには存在しません。 さらに歯根膜の存在が細菌感染から骨格や歯根を守っているとも考えられていて、インプラントと骨が直接接しているという構造は歯周病と同様のインプラント周囲炎のリスクにさらされているとも言えるのです。 ここからも、重度の糖尿病を抱え免疫力が低下している人がひとたび細菌感染を起こしてしまうと、場合によっては骨膜炎など重篤な症状へ発展してしまう危険性が大きくなることなど、容易に考えられるのです。

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感染予防への取り組み

むし歯の主な要因はむし歯菌です。そのミュータンス菌は後天的に感染し、子供たちのむし歯の原因となっていることが明らかになってきています。残念ながら現状では、この事実に対しての正確な理解がえられておらず、十分なケアも行われていません。このことは日本のむし歯がなかなか減らない大きな原因といえます。 ミュータンス菌は、身近な人の唾液によって感染します。感染を防ぐには、周囲のみんながしっかりとケアすることが大切です。身近な人たちのミュータンス菌の量が減りますと、感染の確率は低くなってきます。 大人が噛んだものは、口移しであげてはいけません。子どものために、母親が食べ物を噛み砕いて食べさせるのは厳禁です。あまり神経質になり過ぎて、キスや頬ずりなどのスキンシップまで控える必要はありません。 身近な人がしっかりとケアした上で十分なスキンシップをしましょう。究極の虫歯予防策はミュータンス菌を感染させないことになるわけですが、これまでに子どもの口のミュータンス菌をゼロにできたという報告はないそうです。 また、感染源が母親だけとは限りませんから、あまり神経質になる必要はありません。歯がない高齢者の口からはミュータンス菌が見つからなかったという報告もありますから、歯があればミュータンス菌がいて当たり前かもしれません。 ミュータンス菌が感染して増殖しやすい条件というのは、両親の口の中に大量のミュータンス菌が存在していること、子どもが砂糖を含んだものをたくさん食べること、頻繁に両親から子どもの口に感染の機会があることなどが挙げられています。生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯の悪玉菌、いわゆるミュータンス菌は存在していません。 母親のミュータンス菌の数が多いと子供のミュータンス菌の数も多く、むし歯になるリスクが2倍以上高いというデータもあり、子供のむし歯を減らすためには、まず母親を含めた周りの大人たちが自分のミュータンス菌を減らす努力を行うことが非常に重要といえます。 むし歯は、①生活習慣病②感染症という二つの側面を持っています。したがって、①の生活習慣病的な対策である従来の食事指導やブラッシング指導だけでは、十分なむし歯予防対策とはいえません。しっかりとしたむし歯予防を行う為には、新しい発想である②の感染症対策としてのむし歯予防が大切になってきます。

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