歯医者が怖い

歯科医院のキーンという音を出す切削器具が怖い、麻酔が怖いなど治療に対して強い恐怖を感じてしまう人は過去に歯科治療で辛い経験をした場合が多いと言われています。また、歯科治療が怖いというよりは対人的な恐怖のために歯科恐怖症となってしまっている場合もあります。

批判されたり、恥ずかしさを感じることに対して異常な不安や恐怖を抱えてしまう人の場合、歯科治療においても、治療が怖いという感情や、虫歯を放っておいたことを咎められるのではないか、という気持ちが強い不安感や恐怖となって表れてしまうのだそうです。

慣れない場所に一人取り残されることに対する恐怖心を抱える人も増えているといわれています。 特に歯科医院では慣れない場所でどんな治療を行うのかもよくわからないまま、あまり知らない人に対して無防備に口を開け、身を委ねなければならないことに異常な不安と恐怖を感じてしまうのです。

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接着ブリッジ

接着ブリッジは、通常のブリッジと同じように、歯を支えるために隣接した歯を使いますが、土台となる歯の切削量がとても少ないのが特徴です。歯を削る量は1~2mm位とふつうのブリッジに比べてほんのわずかです。切削の後、型を取り、そして、メタルでできた小さな維持装置を付けたブリッジを歯の裏に接着します。

接着ブリッジでは、その健康な歯を削る量を極めて少なくすることができるため、最近注目されている治療法です。 歯科用の接着剤が強力になったり、歯科治療の技術進歩があったためにできるようになってきた治療法になります。

通常のブリッジでは、健康な歯の場合、歯の表側も裏側も削らなくてはなりません。歯科医の技量にもよるようですが、歯を削る量は40%程度、またはそれ以上になってしまうようです。

接着ブリッジのメリットは、なんといっても健康な歯をほとんど削らなくても良いことでしょう。 加えて、ブリッジの場合は、部分入れ歯と違って違和感がほとんどありません。 むしろ、違和感はないに等しいといってもいいでしょう。 部分入れ歯では毎日のメンテナンス(洗浄や除菌などのお手入れ)が必要ですが、ブリッジの場合は通常の歯磨きでケアすることが可能です。

このように、接着ブリッジはメリットが多い治療方法ですが、全ての歯で適用できるわけではありません。 抜歯した歯(失った歯)の位置や幅、噛み合わせの状態や両隣の歯や骨の状態が接着ブリッジ治療が可能でなければ適用することができません。接着ブリッジができない条件に当てはまってしまった場合は、通常のブリッジや部分入れ歯、場合によってはインプラントという治療方法を検討することになります。

また、白い歯にしたいという理由からオールセラミックでの接着ブリッジをお考えの方もいらっしゃるようです。一般に、ブリッジの場合はオールセラミッククラウンなどとは違い、内側に金属を使うことになります。

セラミックという材質は白くて自然な歯に見えるのですが、力がかかると割れやすいという欠点を持っていますので、ブリッジで使う場合は金属で補強するようなイメージになります。 強度などの面から全部をセラミックでは作れないのですが、ジルコニアという材質ですと見た目のよい白い歯にすることは可能です。接着ブリッジにしてもジルコニアブリッジにしても、すべての歯科で治療できるわけではありませんので、よく調べてから治療を開始するようにしましょう。

特殊な硬質金合金を使用することで、金属厚みを薄くしても歪みで外れたり折れたりしにくくなります。これにより削らないといけない歯の量を減らし、むし歯にもなりにくくなります。通常は隣在歯を大胆に全面全周にわたって削り、金属で被いかぶせるようになります。歯を削る量は使用する金属量に比例して必要です。硬質金合金を使用することで、十分な強度を持って使用する金属量を大幅に減らすことができます。

削る量が少なければ、その歯を長期にわたってもたせることができます。接着ブリッジは多くの場合、神経を残すことが出来るため、歯の寿命は大幅に延びます。神経が残っている歯と残っていない歯の寿命は格段に違います。神経を残して治療することが出来れば、抜歯になる時期を大幅に遅らせることができます。歯は一度削ってしまえば元には戻りませんから最初の治療が肝心です。

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ソケットリフト法を使用機器

ソケットリフト法とは上顎洞底挙上術の一つで、上顎の骨の再生手術の一つです。 インプラントを埋め込む箇所の骨の上顎洞底部までの高さが5mm以上ある場合に行います。 5mmに満たない場合はサイナスリフト法を用います。ソケットリフト法は、ソケットリフターという器具を使い、上顎洞底部を持ち上げ、 出来た隙間にボーングラフトを行い、不足した骨を補います。

上顎洞は、サイナスと呼ばれ、空洞になっている上顎の奥歯の部分を示します。歯槽骨は、基本的に歯を支えるための骨です。したがって、歯を失うと歯槽骨の仕事がなくなるため、骨は吸収しやすくなります。歯槽骨が吸収するとインプラント治療が困難になります。そこで、ソケットリフトを当院でも行っています。

ソケットリフト法は、サイナスリフト法よりも外科的侵襲が少なく済み、処置が簡便で、短時間で済みますが、骨増成をできる量がサイナスリフトよりも限られているため応用範囲が限られてしまいます。

上顎洞の骨は柔らかいため、専用の槌状の器具と、棒状の器具で叩くことで、簡単に上顎洞底部を押し上げることができます。 その後、出来た隙間にボーングラフトを行います。ボーングラフトは、ほとんどの場合、自身の骨から移植するか、骨補填剤を使用するため、それほど時間はかかりません。場合によっては歯槽骨や顎の骨以外から移植することもあるので、医師の説明を充分に聞いてください。

最新のソケットリフト法では、最新の超音波医療機器ピエゾサージェリーを使用することにより、超音波振動によって歯石をとるような感覚で、硬組織のみを選んで切削できますので、安全に上顎洞底部を持ち上げて隙間を作ることが可能となりました。施術時間もこれまでの15~30分に対し、約5分とかなり短縮され、患者様への負担も大幅に軽減されました。

また、骨補填材に関しても、当クリニックでは、医科を併設していることから、患者様ご自身から採血した血液を最新の再生医療機器メディフュージにより遠心分離させてできるCGFを用いることにより、使用する骨補填材の量を減らすことに成功しました。人工の材料の使用量を少なくすることにより感染のリスクを少なくできるのです。

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生え変わり時期の虫歯

乳歯はいつか抜けてしまうものだからと虫歯を放置していると、永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。生え変わりの時期は乳歯と永久歯という大きさが違う歯が混在するため歯磨きが難しく、虫歯のリスクが高まっています。大人の方が仕上げ磨きをしてあげるなど、できるだけ虫歯にならないように気を付けてあげてください。

永久歯は乳歯の真下から生えてくるのが正常なのです。永久歯が乳歯の根っこの先ぐらいにくると、乳歯の根っこの先が吸収されるのです。永久歯が生えてくるにしたがって乳歯の根っこは短くなってくるのです。

乳歯の下には、永久歯の種のようなものが存在しています。乳歯が虫歯になったり歯の根が病気になったりすると、永久歯の成長を妨げ、変色させたり形が整わなかったりすることがあります。六歳臼歯は、生え始めの時期を見逃しやすく、多くの場合に虫歯にしてしまうようです。そのことが災いし、多くの成人で、この六歳臼歯が抜かれてないことが多いようです。乳歯の歯根吸収が進行しているのかもしれないと思います。

永久歯は乳歯よりも丈夫ですが、生えたばかりの永久歯は比較的弱く、虫歯になりやすいという欠点があります。周りの乳歯が虫歯にかかっていると、生えたばかりの永久歯が虫歯にかかるリスクは高くなります。

歯根吸収が進行すると、歯の変色をきたすことがあるのです。生え始めの時期を上手くコントロールできると、虫歯にならないですみますので、注意するようにしましょう。時期的なものですが、乳歯も永久歯も生えて2年程は、酸に弱く、虫歯になりやすいと言われているのです。特に生え変わりの時期は乳歯と永久歯が入り混じっている状態なので、丁寧な歯磨きなどに注意を払う必要があるのです。

虫歯のために乳歯が早い段階で失われてしまうと、両隣の歯が欠損部に倒れて来て、永久歯が生え変わるための十分なスペースを得られなくなってしまうことがあります。生えるべき場所を失った永久歯は斜めに生えたり重なって生えたりするため、永久歯に生え変わった後の歯列が悪くなってしまいます。

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テンポラリーインプラント

本物のインプラントの隣に埋入した補助のインプラントに仮歯を装着し、インプラント埋入手術の当日から噛むことが出来ます。仮歯は、併設の歯科技工所でその日のうちにお作りすることが出来、審美性もすぐに回復させることが出来ます。本物のインプラントが結合するまでの期間に、歯が失われたままの口元を気にする必要がありません。

失った歯の箇所に人工の歯根を埋め込み、人工歯を装着する新しい治療法がインプラントです。 自分の歯と同じように噛むことができ、高い審美性も兼ね備えていることから、急速に広まっていますが、通常のインプラントだと、手術後、歯の頭をつけるまで約2ヶ月間、物を食べることができない、という欠点がありました。

即時暫間インプラント、あるいはトランジショナルインプラントとも呼ばれ、しばらくの期間使用する為の、仮のインプラントです。インプラント治療を受ける人には、入れ歯を使用している人も多いものです。

補助的に埋入するテンポラリーインプラントは即時暫間インプラントまたはトランジショナルインプラントと言い、本物のインプラントが骨と結合したら取り除きます。本物のインプラントが結合するまでの数カ月程度は問題なく使用できますが、除去することを前提にして作られており、本物のインプラントのように長期間使用することは出来ません。

この場合、インプラントを埋入すると、しばらく入れ歯が使えず、しばらく不自由な時期を過ごすことになります。これに対し、テンポラリーインプラントをインプラントとインプラントの間にいれることで、こうした問題も解決できます。

テンポラリーインプラントは、本物のインプラントを埋め込んだその間のスペースに埋め込まれます。 直径が細くなっているため、長い期間の使用には不向きですが、一般のインプラントが使用可能になる2ヶ月間のあいだは、十分に機能を果たしてくれます。

骨造成手術などで、術後に義歯の圧力、不潔な状態を回避したい時にも効果的に使われます。 通常のインプラントの治癒が完了した時にテンポラリーインプラントは外してしまいます。外す時には、骨の損失を最小限にとどめ、不快感もほとんどありません。手術の期間中も日常で不便を感じさせないことから、有効な方法と言えるでしょう。

本物のインプラントの埋入、テンポラリーインプラントの埋入、仮歯の製作と装着を全て同日に行います。 約3カ月後、本物のインプラントがしっかりと骨と結合したらテンポラリーインプラントを除去し、仮歯をセラミック歯に換えて本物のインプラントに装着します。

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上顎洞底挙上術

サイナスリフトとは、臼歯部にインプラントを打とうとした際に上顎洞までの距離が短く、そのままではインプラントが打てない場合に行われる手術です。サイナスリフト(上顎洞底挙上術)では、上顎洞底粘膜(シュナイダー膜)を挙上し、挙上して出来たスペースに骨移植やPRPなどを行い、3~6ヶ月ほど待ちます。

サイナスリフトが成功すると上顎洞までの間に十分な量の骨が新たに造られるので、インプラントを打つことが出来るようになります。サイナスリフトの料金・費用は歯科医院によって異なりますが。また、ある程度自分の骨が残っている場合には、サイナスリフトではなくソケットリフトという方法で対応可能な場合もあります。

ソケットリフトよりも骨量が少ない(骨が薄い)場合に行う骨再生療法です。上顎の骨を頬側から取り除き、上顎洞底部にソケットリフトよりも大きな隙間を作ってCGF(完全自己血液由来のフィブリンゲル)・骨充填材を挿入して骨再生を誘導します。

骨の切削は最新の超音波医療機器ピエゾサージェリーを使用するため、骨ミノをハンマーで叩いていた従来のサイナスリフトと比べて安全性が高まり、患者様への負担も軽減されました。

顎洞底挙上術とは、上顎臼歯部部分の骨の厚みが足りなくて十分な長さのインプラントを埋入できない場合に行う骨の移植手術です。この部位の骨は上顎洞と呼ばれる骨の中の空洞があるために十分な厚みの骨が存在しません。インプラントを安全に埋入するためには十分な骨の量が必要なのです。この画像は左前方より見たCTの3D画像で、頬の骨の周囲を見ている状態です。

3D画像を上方より見てみると、頬の骨の内側に骨の空洞が存在するのが観察できます。この空洞の大きさには個人差がありますが、全ての人に存在します。この空洞の大きい人は、結果的に洞の底部が下方に位置するため、インプラントを埋め込む十分な骨量の妨げとなってしまうのです。この空洞の下底部に他の部分から採取した骨を移植することにより、インプラントを埋入する十分な骨量を確保する手術が上顎洞底挙上術です。

上顎洞底挙上術に際し、移植する骨の採取部位は、以前は下顎などから採取が行われていましたが、術後の侵襲が大きい事から近年では、膝付近の骨(腓骨)からの採取が行われる様にないました。このことにより、採取後の侵襲が小さいばかりか、十分な量の骨の採取を行う事ができ、骨移植によって増やすことのできる骨の量も増え、良好な結果が得られる様になりました。

頬側から歯肉と骨を切開・剥離し、骨と上顎洞底の間に大きな隙間を作って骨充填材などを挿入します。サイナスリフトの施術と同時にインプラントを埋入する場合もありますが、骨が十分に再生されてから改めてインプラント埋入手術を行う場合がございます。歯肉の切開や骨の除去などソケットリフトよりも大掛かりな処置が必要となりますが、極端に骨量が少ない(骨の高さが足りなかったり幅が薄すぎる)場合でも適用が可能です。

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食事中の姿勢

子供の座高にぴったりの椅子とテーブルを使っていますか?以前に行った調査では、ダイニングテーブルに座って食事をしている子の55%は「足が安定していない」と答えています。

実は、足がブラブラしている状態では、咬合力(かむ力)も咬合面積も15%ダウンしていることがわかっています。小さな子にはぜひ、足置きのある子供椅子に座ってもらいたいものです。食事中の姿勢も真っ直ぐになります。

では、正座して食べればいいというと、そうでもありません。座卓で食べている子の場合も半数近くが「足を崩して食べる」と答えていて、正しい姿勢とは程遠い状態。足を崩して食事をすると、体の軸がずれた状態でかむことになるので、あごの発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など、全身がゆがむ原因になるのです。

「姿勢の悪い子が増えている」というのは、小児歯科医のみならず、多くの人が感じていることでしょう。猫背の子も多いですが、脱力系の姿勢の子も増えてきたように思います。これは腹筋や背筋力など体を支える筋肉が育っていないことと無関係ではないと思います。ほかにも、首が左右どちらかに傾いでいる子も気になりますね。このような姿勢の悪さは、あごの形と非常に深くかかわってきます。

臨床的な経験からいうと、猫背の子には過蓋咬合の子が多いようです。脱力系の子には上顎前突が多く、首が左右どちらかに傾いだ子は咬み合わせがズレている傾向があります。もちろん歯数の問題、生える順番等の問題もあるでしょう。

しかしながら、本来正しい咬み合わせとなるべき子供が、生活習慣が悪いために不正咬合を引き起こしているとしたら、後から後悔しても遅いのです。正しい姿勢を保つことは、あごだけでなく、体のすべての骨を正しく育てることにつながります。姿勢を保てるだけの腹筋力や背筋力を育ててほしい、そのためには外で体を動かして遊んでほしいと強く思います。

姿勢や口呼吸のほかにも、さまざまなくせがあごの形をゆがめています。猫背、横を向いて食事をする、左右どちらかだけを下にして寝る、えんぴつや爪をかむ、唇をなめる、かむ、吸う…さまざまなくせが、知らず知らずのうちにあごの形をゆがめ、不正咬合の原因をつくっています。なかでも、あごをゆがめるくせのナンバーワンが指しゃぶりです。上顎前突(出っ歯)、開咬、交叉咬合、叢生などさまざまな不正咬合の原因となります。

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咬合器に関する

今までの咬み合わせの診断は咬合器という器械を使って行っていました。 咬合器は人の顎の動きを精密に再現させる道具です。 ただ、どういう動きを再現しているかというと、咬んだ状態、歯を前後、左右に滑らせるといった動きだけを再現するものであって、しゃべる、食事を食べる、飲み込むといった日常生活に必要な顎の動きを再現するものではなかったのです。このように、限られた動きを再現したとしても、人の顎の働きを理解し、正しい顎の位置を診断するのには限界があったのです。

ニューロマスキュラー理論は1972年にアメリカのバーナードジャンケルソン先生によって開発されました。日本語に直訳すると、神経筋肉理論ということになります。咬み合せの位置(顎の位置)を神経や筋肉にとって、最も調和のとれた状態にする考え方です。

咬合器を使った咬みあわせの理論では、筋肉や姿勢のバランスなどをまったく考えていなかったので、神経や筋肉、骨格のバランスにとって必ずしも良い咬み合わせとは限らず、歯や筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛、耳鳴り、顎関節の痛みや引っ掛かり、歯の動揺など、様々な不定愁訴を引き起こしているのです。

そこで、ニューロマスキュラー理論が開発されたのです。そして筋肉の働きを調べる筋電計、顎の動きを三次元的にモニター上に映し出すような顎運動装置を備えたK-7というコンピュータ機器が登場し、人間の咬みあわせの仕組みをより深く理解することができるようになりました。それによって、その人が持つ咬み合せが体に調和したものなのか、筋肉の働きが正常かどうか、顎の関節に問題を起こしてないのかが客観的にわかるようになったのです。

あごの関節にとっても、筋肉にとっても良い、歯並びにとっても良い咬み合わせを筋電図や顎運動検査により見つけ出し、それを顎関節症の治療とし応用していくことができます。この理論は咬み合せが原因で頭頸部の痛みを持つ全世界の人に役に立つものと考えられています。

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咬合関連症候群

人間の体はそれらのバランス異常を正常な位置に補うために、常時一部の筋肉が緊張した状態になります。この筋肉の緊張が、肩こりや腰痛となります。これらの噛み合わせ異常に関連して起きるさまざまな症状を咬合関連症候群といいます。

咬合関連症候群には頭痛、肩こり、腰痛のほか聴力障害さらに手足のしびれなどの症状も現れる場合があります。さらに噛み癖が進行しますと、口を開ける時などに左右の顎関節にカクンカクンという音がすようになり、口が大きく開かなくなるいわゆる顎関節症を発症することになります。

一般に口腔外科でいう「顎関節症」というのは、口が開かなくなった人が来たり、それから顎から音がするようになったり、あるいは、顎に痛みがある人で、それらの症状を持った患者さんが「口腔外科」の門を叩いたとします。

そこで、「口腔外科」ではどのように対応しているかといいますと、その症状を取ることに努力をします。つまり、口が楽に開くような処置や、スプリント療法を行ったり、場合によっては、手術を行って関節円盤を除去するという処置を行います。これが口腔外科の立場なのです。

ところが先ほど述べましたように「顎関節症」の教科書にあるように、「顎関節症」には耳症状もあり、頸椎症状もあり、頭痛も肩こりまでもあります。というように不随症状を含めた総称として「顎関節症」とうたっているのでややこしくなります。

その症状のなかには、咬合関連症候群の症状が多いのです。咬合関連症候群という症状がなぜ分かったかと言いますと、患者さんが歯科に来院され、初診時の疾患を最初に聞くわけですが、例えば、来院された時に、頭痛や肩こり、腰痛がある、あるいは手が挙がらない、腰が痛い、というふうに体全体の症状を問診票に書き入れた体全体の症状のどの部分が減少しているかを確認します。

歯科治療とかみ合わせ訓練で減少した症候群を先ほど述べましたように「咬合関連症候群」と言います。その咬合関連症候群には、さまざまなものがあります。脳の血液に関係した症状のものや、頭の位置からくるものや、体のバランスに関連した症状などがあります。

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顎の位置を調べる装置

治療を成功に導くためには、正しい診断がおこなわれなければなりません。治療が多大な成果をおさめている理由は原因を正確に把握し、科学的で客観的なデータにもとづいて診断を行い、それにもとづいて正確な治療をおこなっているからです。

噛み合わせ症候群は、普段ものを噛んでいるときの顎の位置と、顎が楽でいられる本来の顎の位置とが一致していないことが原因で起こっています。治療はその二つの顎の位置(咬合位と安静位)を一致させることを目的としておこなわれており、多大な成果が得られています。

正しい診断のためにはこの二つの顎の位置が、どのくらいずれているのかを正確に知る必要があります。この二つの顎の位置のずれの大きさは、1ミリの何分の1という場合もありますので、これを狭い口の中、まして肉眼で確認することはほとんど不可能です。そのずれを正確に測定して客観的に記録し比較するためには、高度なテクノロジーの力をかりなければなりません。

今から40年も前にこの目的のための計測機器が開発されました。そして一部の臨床家のあいだで使用されてきて、度々の改良を加えられながら今日にいたっています。この装置を使うと、口の中をのぞかなくても、歯を噛み合わせているときの顎の位置と安静にしているときの顎の位置を、コンピュータの画面の上で比較することができます。

この装置ができたおかげで、噛み合わせ症候群の診断と治療は飛躍的に進歩しました。初めて科学的で客観的なデータにもとづいた診断と治療ができるようになったのです。噛み合わせ症候群の診断と治療は、顎の楽な位置、すなわち下顎安静位を基準にしています。診断はそこからの距離を測ることであり、治療はその位置で機能ができるようにすることです。

下顎安静位は筋肉が安静であること大切な基準ですが、そのためには筋肉が安静であるかどうかが証明されなければなりません。そのために開発されたのが、歯科用の筋電計です。この装置を使うと心臓の状態を調べるために心電計が使われるように、咀嚼筋の状態を調べることができます。この筋電計はおもに筋肉の安静状態を調べるために使いますが、そのほかにも、筋肉が正常に機能するかどうかを調べることができます。

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